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6月17日(金)、日本文学振興会より第167回芥川龍之介賞の候補作が発表されました。
・小砂川チト「家庭用安心坑夫」(群像6月号)
・鈴木涼美「ギフテッド」(文學界6月号)
・高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」(群像1月号)
・年森瑛「N/A」(文學界5月号)
・山下紘加「あくてえ」(文藝夏季号)
ノミネートされた5名のうち、小砂川チトさん、鈴木涼美さん、年森瑛さん、山下紘加さんが初の候補入り、高瀬隼子さんは2度目の候補入りとなりました。
選考会は、7月20日(水)に築地「新喜楽」にて開催。贈呈式は、8月下旬に都内で行われます。
また受賞作は、8月10日(水)発売の「文藝春秋」9月号に全文と選評を掲載。直木賞受賞作は、8月22日(月)発売の「オール讀物」9・10月合併号に作品の一部と選評が掲載されます。
こさがわ・ちと。1990年岩手県盛岡市生まれ。慶應義塾大学文学部卒、同大学院社会学研究科心理学専攻修了。2022年「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞。
<主な作品>
「家庭用安心坑夫」(単行本は2022年7月に講談社から刊行予定)
すずき・すずみ。1983年東京都生まれ、神奈川県鎌倉市育ち。慶應義塾大学環境情報学部卒、東京大学大学院学際情報学府社会情報学修士課程修了。2009~2014年日本経済新聞社勤務、以後執筆活動に入る。
<主な作品>
『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)
『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)
『愛と子宮に花束を 夜のオネエサンの母娘論』(幻冬舎)
『すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない』(マガジンハウス)
『ニッポンのおじさん』(KADOKAWA)
『往復書簡 限界から始まる』(上野千鶴子氏との共著)(幻冬舎)
『JJとその時代 女のコは雑誌に何を夢見たのか』(光文社)
『娼婦の本棚』(中央公論新社)
「ギフテッド」(2022年文學界6月号)
たかせ・じゅんこ。1988年生まれ。愛媛県新居浜市生まれ。立命館大学文学部卒。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞しデビュー。
<主な作品>
『犬のかたちをしているもの』(集英社)
「いい子のあくび」(2020年すばる5月号)
『水たまりで息をする』(集英社)=第165回芥川賞候補
『おいしいごはんが食べられますように』(講談社)
としもり・あきら。1994年神奈川県横浜市生まれ。法政大学卒。2022年「N/A」で第127回文學界新人賞を受賞しデビュー。
<主な作品>
『N/A』(文藝春秋)
1994年生まれ。東京都出身。2015年「ドール」で第52回文藝賞を受賞しデビュー。
<主な作品>
『ドール』(河出書房新社)
『クロス』(河出書房新社)
『エラー』(河出書房新社)
「あくてえ」(文藝夏季号)
芥川賞は、直木賞と同じく日本文学振興会が昭和10年に制定。新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品のうち最も優秀なものに贈られ(応募方式ではない)、主に無名もしくは新進の作家を対象としている。授賞は上半期・下半期の年2回。
選考委員は、小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・平野啓一郎・堀江敏幸・松浦寿輝・山田詠美・吉田修一の各氏。