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約100万人のユーザーを抱え、2,900万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。
このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
『月まで三キロ』『八月の銀の雪』の著者・伊与原新さんの長編『オオルリ流星群』が第1位となりました。
本作は、山際彗子(スイ子)が地元に戻り、28年ぶりに再会した高校時代の同級生とともに、自分たちの手で「太陽系の果てを観測する天文台」を作る物語。
天文台作りをきっかけに、“あの夏”に起きたことの真実が明らかになっていきますが、それは決して、美しいだけの時間ではありませんでした。
読書メーターユーザーからは、次のようなレビューが寄せられました。
45歳の夏物語の一冊。高校時代の仲間との再会が導く45歳のひと夏の物語はまるで28年前の仲間との光を今、受け取るようでしんみり沁みてくる。目標に向かってただがむしゃらだったあの時とは違い、それぞれが自分の輝きを見つけるために、その見つけた輝きがきっと自分の心を満たしてくれると信じて向き合っている様が柔らかく時に羨ましく琴線に触れて泣けてきた。大人になってからわかるあの時、大人になってから得る事ほど価値があるに違いない。時々星が瞬くように、天体と人生を絡めた言葉が耳に心に心地良く届く。もちろんコーンと共に。
(ユーザー名:ちょろこ)
コーン。ラスト、流星の生み出す音が涙で滲む。この物語に出会えて良かった。胸の中でいつまでも輝いて見える仲間と過ごしたあのひと夏。あれから年を重ね、あの時胸いっぱいに抱えていた夢はどこへ、輝いていた自分は今…自分は間違っていたのか。人生、これでいいのか。迷い、惑い。友、と信じていたひとへの疑念、失望。真実は必ずしも幸せを運んでくるわけではない。過去を覆すことはできないし、もう2度と会えないひともいるけれど。でも、いつだってもう一度歩き出せるし、やり直すことだってできるさ。そんな事を信じてみたくなる。
(ユーザー名:みっちゃん)
第2位には、現役受験生が書いた青春小説『落花流水』がランクインしました。
著者の鈴木るりかさんは、小学4年生から6年生の間、3年連続で「12歳の文学賞」で大賞を受賞し、14歳の誕生日に『さよなら、田中さん』でデビュー。本作は高校3年生の受験勉強の真っただ中に執筆された作品です。
舞台は、とある地方都市。高校3年生となり、受験生の水咲。
ある朝、町中の尊敬を集める「先生一家」の門前にパトカーが何台も集まり大ニュースに。そこは昔から憧れの的だった、現在通う高校の生物教師の家でもある。水咲といつも一緒の幼なじみ・聖二と愛海も心配で駆けつけるが、手錠をかけられ警察に連行されて出てきたのはなんと憧れの生物教師だった!
その先生は幼い頃から水咲にとって特別な存在。先生をひたすら信じたい一心から水咲はまた別の事件にも巻き込まれてしまい……。(小学館公式サイト『落花流水』より)
※集計期間:2022年3月1日(火)~31日(木)
期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
第1位『オオルリ流星群』(伊与原新/KADOKAWA)
第2位『落花流水』(鈴木るりか/小学館)
第3位『イクサガミ 天』(今村翔吾/講談社)
第4位『砂嵐に星屑』(一穂ミチ/幻冬舎)
第5位『ミス・サンシャイン』(吉田修一/文藝春秋)
第6位『いえ』(小野寺史宜/祥伝社)
第7位『はじめての』(島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都/文藝春秋)
第8位『奔流の海』(伊岡瞬/文藝春秋)
第9位『月の光の届く距離』(宇佐美まこと/光文社)
第10位『タイムマシンに乗れないぼくたち』(寺地はるな/文藝春秋)