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約100万人のユーザーを抱え、2,800万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。
このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
『展望塔のラプンツェル』の宇佐美まことさんの最新刊『月の光の届く距離』が第1位となりました。
予期しない妊娠をしてしまった真面目な女子高生・美優は、ゲストハウス「グリーンゲイブルズ」で明良と華南子という兄妹と出会います。彼らは、深刻な事情を抱えた子どもたちの里親となり、慈しんで育ていますが、そんな2人にも、運命に翻弄され絶望を乗り超えた苦しい過去がありました。
読書メーターユーザーからは、次のようなレビューが寄せられました。
「産んでも親、育てても親」くぅ・・家族の在り方を問われた。現実はこんなに暖かく優しい人ばかりじゃない。みんな幸せになってと思うけれど、安易に『17歳山本美優』が増えませんようにと願ってしまう。いや、特別養子縁組を否定するつもりは端から無い。お腹にいる時だけが愛しいのではない。タイトルの美しい手紙に騙されるところだった。ここまで想えるなら手放さずにと思ってしまうのだ。千沙や明良、華南子のくだりは染みて読めたのに(特に明良と職人・橋本の別れは涙した)この結末かぁ・・宇佐美さん、本作は私には綺麗すぎたよ。
(ユーザー名:いつでも母さん)
涙と光の一冊。予期せぬ妊娠、家族を描いた物語は随所で涙。たとえ血の繋がりはなくとも相手への絶対的な信頼というもの、それが子供の居場所と心を創り上げる愛情へと変わる大切さ。そして人は苦しみを背負った分だけ人に手を差し伸べることができる事を強く感じた。誰もの人生の決断が胸を打つ。美優が悩む姿は見守る時間だった。彼女の決断が確かな幸せと愛情に姿を変えて欲しい。世の子供達誰もが自分の”祝福された命”を感じ取れたら良い。太陽も月もなくてはならない大切な光。その光が次へと、大切な誰かの元へと絶え間なく届きますように。
(ユーザー名:ちょろこ)
17歳で妊娠した少女、精子提供で母親となった女性、愛する人と結婚せずに里親となる男女…。一言で『家族』といっても様々な形がある。両親が揃っていれば幸せなのか。片親だと不幸なのか。血の繋がりが全てなのか。家族の形が様々である様に幸せの形も様々。親が子を思う気持ちも一つではない。太陽の様な強い光ではないが、夜、孤独や寂しさを感じた時に側には居なくても、柔らかな光で包み込む様に愛し、想っている、そんな家族や親子の愛情も一つの形ではないか。
(ユーザー名:ゆのん)
※集計期間:2022年2月1日(火)~28日(月)
期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
第1位『月の光の届く距離』(宇佐美まこと/光文社)
第2位『イクサガミ 天』(今村翔吾/講談社)
第3位『マザー・マーダー』(矢樹純/光文社)
第4位『ミーツ・ザ・ワールド』(金原ひとみ/集英社)
第5位『あきない世傳 金と銀(12) 出帆篇』(髙田郁/角川春樹)
第6位『愚かな薔薇』(恩田陸/徳間書店)
第7位『ひとりでカラカサさしてゆく』(江國香織/新潮社)
第8位『ミス・サンシャイン』(吉田修一/文藝春秋)
第9位『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』(南原詠/宝島社)
第10位『世界の美しさを思い知れ』(額賀澪/双葉社)
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