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約100万人のユーザーを抱え、2,800万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。
このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
第1位は、『スモールワールズ』で第165回直木賞(2021年上半期)にノミネートされた一穂ミチさんの長編小説『パラソルでパラシュート』でした。
「できること、やりたいこと」が何もない――。大阪の一流企業の受付で契約社員として働く柳生美雨は、29歳になると同時に「退職まであと1年」のタイムリミットを迎えます。その誕生日に、とあるお笑い芸人のコンビと出会い……。
読書メーターユーザーからは、次のようなレビューが寄せられました。
一穂さんは先に読んだ『スモールワールズ』が良かったので手に取ったが、本作も女性の生き方を模索する姿が描かれていて面白かった。
主人公は29歳の柳生美雨。契約社員として企業の受付嬢をしている。30歳になると契約を切られるので後がない。そんな折、売れないお笑い芸人の矢沢亨、相方の弓彦と出会う。最初は亨に掴みどころがなく、どう付き合っていいのか困惑していたが、ほのかな恋愛感情が芽生え、美雨は少しずつ変わっていく。瀬戸際の女性を主人公に持ってきたところがうまいと思った。3人の絶妙な関係が読む意欲を盛り立てた。
(ユーザ名:のぶ)
一穂さん2冊目。受付嬢をする29歳の“雨ちゃん”の心の揺れを懐かしい気持ちで追いかけた。立派なパラシュートを背負って安全な場所に着地してほしいと周りが願う気持ちも分かるが、たとえパラソルで飛び降りることになっても自分が笑っていられれば良いと気づく雨ちゃんが素敵。
『スモールワールズ』収録の「魔王の帰還」でユーモラスな作品も上手いと感じたが、今回はお笑い芸人達の軽妙な会話や舞台でのコントの様子も楽しめた。関西弁が心地よく、芸人への愛を感じるが著者は大阪出身なのかな。「魔法はかけられるんじゃなくて自分でかかるもの」
(ユーザ名:Tomo)
※集計期間:2022年1月1日(土)~31日(月)
期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
第1位『パラソルでパラシュート』(一穂ミチ/講談社)
第2位『山亭ミアキス』(古内一絵/KADOKAWA)
第3位『赤と青とエスキース』(青山美智子/PHP研究所)
第4位『新しい星』(彩瀬まる/文藝春秋)
第5位『彼女が最後に見たものは』(まさきとしか/小学館)
第6位『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬/早川書房)
第7位『コンビニ兄弟2』(町田そのこ/新潮社)
第8位『笑うマトリョーシカ』(早見和真/文藝春秋)
第9位『おはようおかえり』(近藤史恵/PHP研究所)
第10位『真夜中のマリオネット』(知念実希人/集英社)
今回第1位を獲得した一穂ミチさんは、2月9日(水)に連作短編集『砂嵐に星屑』が発売され、早くも書店員から絶賛の声が上がっています。
書店員の皆様からアツい感想、たくさんいただいております!
一穂ミチ中毒、続出!書店員さんから絶賛の嵐!|砂嵐に星屑|一穂ミチ – 幻冬舎plus https://t.co/LPuFpFUMnl
— 一穂ミチ『砂嵐に星屑』公式アカウント (@ichiho_gentosha) February 9, 2022
第2位には、古内一絵さんの『山亭ミアキス』がランクインしました。
心に悩みを抱える人が迷い込む、森の中の不思議な宿「山亭ミアキス」。
超絶美形のオーナーに不思議な従業員、ロビーでは暖炉が赤々と燃え、食事は絶品のアイルランド料理。
しかし、泊まると間違いなく酷い目に遭わされる。
ブラック部活に疲弊する少年、マタハラに悩む女性など、今日も救いを求める者がたどり着く。
人をたぶらかす、謎めいた彼らの正体と目的とは――?「マカン・マラン」シリーズの著者が描く、愛と涙の物語。
(KADOKAWA公式サイト『山亭ミアキス』より)
そのほかのレビューも、ぜひ「読書メーター」で確認して、新しい物語と出会いを楽しんでください。
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