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日本文学振興会は1月19日(水)、第166回芥川龍之介賞・直木三十五賞の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川賞に砂川文次さんの「ブラックボックス」(群像8月号)、直木賞に今村翔吾さんの『塞王の楯』(集英社)と米澤穂信さんの『黒牢城』(KADOKAWA)をそれぞれ選出しました。
なお芥川賞受賞作は、2月10日(木)発売の「文藝春秋」3月号に全文と選評を掲載。直木賞受賞作は、2月22日(火)発売の「オール讀物」3・4月合併号に作品の一部と選評が掲載されます。
すなかわ・ぶんじ。1990年大阪府生まれ。公務員。2016年「市街戦」で第121回文學界新人賞を受賞。
〈主な作品〉
「市街戦」(2016年文學界5月号)
「熊狩り」(2016年文學界11月号)
「バベルの褒賞」(2017年文學界11月号)
『戦場のレビヤタン』(文藝春秋)=第160回芥川賞候補
『臆病な都市』(講談社)
『小隊』(文藝春秋)=第164回芥川賞候補
「ブラックボックス」(単行本は1月26日に講談社から刊行予定)
第166回芥川龍之介賞候補作品(くわしくはこちら)
・石田夏穂「我が友、スミス」(すばる11月号)
・九段理江「Schoolgirl」(文學界12月号)
・島口大樹「オン・ザ・プラネット」(群像12月号)
・砂川文次「ブラックボックス」(群像8月号)
・乗代雄介「皆のあらばしり」(新潮10月号)
いまむら・しょうご。1984年京都府生まれ。2017年文庫書下ろし『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。2018年「童神」で第10回角川春樹小説賞を受賞(刊行時に、『童の神』と改題)。
幼い頃、落城によって家族を喪った石工の匡介(きょうすけ)。
彼は「絶対に破られない石垣」を作れば、世から戦を無くせると考えていた。
一方、戦で父を喪った鉄砲職人の彦九郎(げんくろう)は「どんな城も落とす砲」で人を殺し、その恐怖を天下に知らしめれば、戦をする者はいなくなると考えていた。
秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次に琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。
攻め手の石田三成は、彦九郎に鉄砲作りを依頼した。
大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、信念をかけた職人の対決が幕を開ける。(集英社『塞王の楯』特設ページより)
〈主な作品〉
『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』(祥伝社)ほか「羽州ぼろ鳶組シリーズ」12冊
『くらまし屋稼業』(角川春樹事務所)ほか同シリーズ7冊
『童の神』(角川春樹事務所)=第160回直木賞候補
『ひゃっか!』(文響社)
『てらこや青義堂師匠、走る』(小学館)
『八本目の槍』(新潮社)
『じんかん』(講談社)=第163回直木賞候補
『塞王の楯』(集英社)
1978年3月岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラ一部門奨励賞を受賞し、デビュー。
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。
(KADOKAWA公式ページより)
〈主な作品〉
『氷菓』(KADOKAWA)
『インシテミル』(文藝春秋)
『追想五断章』(集英社)
『折れた竜骨』(東京創元社)
『満願』(新潮社)=第151回直木賞候補
『真実の10メートル手前』(東京創元社)=第155回直木賞候補
『黒牢城』(KADOKAWA)
第166回直木三十五賞候補作品(くわしくはこちら)
・逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房)
・彩瀬まる『新しい星』(文藝春秋)
・今村翔吾『塞王の楯』(集英社)
・柚月裕子『ミカエルの鼓動』(文藝春秋)
・米澤穂信『黒牢城』(KADOKAWA)
第165回芥川賞・直木賞はともにW受賞!芥川賞に石沢麻依さん、李琴峰さん、直木賞に佐藤究さん、澤田瞳子さん