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約100万人のユーザーを抱え、2,800万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。
このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
わずか“7.5グラム”しかない「目」を巡る、心温まる連作短編集『7.5グラムの奇跡』が第1位となりました。読書メーターユーザーからは、次のようなレビューが寄せられました。
眼科医院の視能訓練士の話。眼の病気がこんなにたくさんあるなんて。私も毎日コンタクトだが心配になってきた。眼科医で定期的に検診をしているので大丈夫だとは思うが、メガネでもいいかも。見えることは奇跡で視野が狭くなったり、見えづらくなることは、あり得ることなのだと思い、怖くなった。私は何歳まで本を読むことができるのか?不安にもなったが、そうならないために温かく見守ってくれる眼科医院のスタッフがいると知った。眼の健康をもっと考えたくなった。相手を思いやる温かさが心地よく、また砥上さんの本を読みたいと思った。
(ユーザー名:美紀ちゃん)
前作の「線は、僕を描く」が良かったので、デビュー2作目の本作にも手を伸ばしてみた。タイトルの7.5グラムとは瞳の重さらしい。眼科を舞台にした連作短編集。主人公は視能訓練士の野宮恭一だが、新米で不器用なところのあるのが特徴。面白い職業に目を付けましたね。有能な先輩視能訓練士の広瀬真織、懐の深い北見治五郎院長、野宮を都合よく利用する看護師の丘本真衣に囲まれて少しずつ成長していく。それぞれの物語で野宮と関わるのはいずれも眼の病気を抱えているのが面白い。野宮の優しい性格に包まれて、面白い作品に仕上がっていた。
(ユーザー名:のぶ)
瞳が魅せる世界の一冊。目のスペシャリスト、眼科医、視能訓練士が教えてくれる瞳の世界は今作も静かながらも美と力強さで魅せてくれる世界。7.5グラムに秘められているのは見えるという奇跡。当たり前に思うことが実は奇跡。そう教えられると言葉にならない想いがただ静かに溢れる。つくづく自分という存在は奇跡の集合体なんだな。そしてその一番小さな奇跡を一番表面で輝かせることができる、それが瞳なんだな、と。心と瞳は直結している…瞳は口ほどに心を映し出す…そんな思いも拡がる。今ある輝き、小さな奇跡に目を閉じて感謝したくなる。
(ユーザー名:ちょろこ)
※集計期間:2021年12月1日(水)~31日(金)。
期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
第1位『7.5グラムの奇跡』(砥上裕將/講談社)
第2位『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』(福井県立図書館/講談社)
第3位『フェイクフィクション』(誉田哲也/集英社)
第4位『怖ガラセ屋サン』(澤村伊智/幻冬舎)
第5位『星を掬う』(町田そのこ/中央公論新社)
第6位『夜が明ける』(西加奈子/新潮社)
第7位『赤と青とエスキース』(青山美智子/PHP研究所)
第8位『N』(道尾秀介/集英社)
第9位『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』(青柳碧人/双葉社)
第10位『闇祓』(辻村深月/KADOKAWA)
第9位にランクインした『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』は、「昔ばなし×ミステリ」シリーズの最新巻です。
同シリーズは、誰もが知る日本の昔ばなしが本格ミステリとして再構築され、『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』には、「かぐや姫」「おむすびころころ」「わらしべ長者」「さるかに合戦」「ぶんぶく茶釜」の5編が収録されています。
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