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毎年、年末に発表している「年間ベストセラー」。総合ランキングのほか、「文庫」「コミック」「単行本フィクション」などの11の分類別ランキングを発表しています。
ほんのひきだしではその番外編として、今年特に注目された「SDGs」「レシピ本」「絵本」に焦点をあてたランキングを紹介します。
第2弾の今回は、おうち時間の増加によって注目されている「レシピ本」に関するランキングです。
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2020年から続くコロナ禍で「おうち時間」が増加。在宅勤務や外食の自粛などで自炊も多くなり「レシピ本」への注目が高まりました。2021年は“自炊疲れ”から手軽さを求める傾向もみられ、「手抜き」「簡単」「楽」といったワードのレシピ本が多くランクインしました。
また、“伝説の家政婦”として多数のメディアに登場したタサン志麻さんのレシピ本や、健康志向に伴い一気に注目が高まった「オートミール」の関連本も多数ランクイン。「オートミール」は栄養価が高いだけでなく、手軽で他の食材とも組み合わせやすい食品として紹介されました。
そんなレシピ本の中で、今年もっとも売れた本は何だったのでしょうか。売上TOP20と共に発表します。
集計期間:2020年11月24日~2021年11月21日(日販調べ)
対象書籍:実用書ジャンルで「レシピ」に関わる書籍※雑誌、ムックは除く
順位 | 書名 | 発売年月 |
第1位 | 『世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ』(KADOKAWA/はらぺこグリズリー) | 2019/3 |
第2位 | 『10年かかって地味ごはん。』(主婦の友社/和田明日香) | 2021/4 |
第3位 | 『世界一ラクチンなのに超美味しい!魔法のてぬきごはん』(ワニブックス/てぬキッチン) | 2020/9 |
第4位 | 『志麻さんの自宅レシピ 「作り置き」よりもカンタンでおいしい!』(講談社/タサン志麻) | 2018/9 |
第5位 | 『オートミール米化ダイエットレシピ』(学研プラス/これぞう、監修:石原新菜) | 2020/11 |
第6位 | 『伝説の家政婦沸騰ワード10レシピ』(ワニブックス/タサン志麻) | 2021/1 |
第7位 | 『藤井弁当』(学研プラス/藤井恵) | 2020/1 |
第8位 | 『リュウジ式悪魔のレシピ』(ライツ社/リュウジ) | 2019/11 |
第9位 | 『野菜はスープとみそ汁でとればいい』(新星出版社/倉橋利江) | 2020/9 |
第10位 | 『#モデルがこっそり作っている魔法の楽やせレンチンスープ』(宝島社/Atsushi) | 2020/2 |
第11位 | 『詰めて、冷凍して、チンするだけ! 3STEP 冷凍コンテナごはん』(徳間書店/ろこ) | 2021/2 |
第12位 | 『材料2つから作れる! 魔法のてぬきおやつ』(ワニブックス/てぬキッチン) | 2020/2 |
第13位 | 『志麻さん式 定番家族ごはん』(日経BP発行、日経BPマーケティング発売/タサン志麻) | 2020/10 |
第14位 | 『おいしく食べて太らない 健康たんぱく質レシピ』(毎日新聞出版/カーブス) | 2021/5 |
第15位 | 『腸活 オートミールレシピ』(池田書店/監修:工藤あき、レシピ:おなつ) | 2021/1 |
第16位 | 『材料2つから! オーブン不使用! もっと! 魔法のてぬきおやつ』(ワニブックス/てぬキッチン) | 2021/2 |
第17位 | 『完食!家ごはん』(主婦の友社/藤原美樹) | 2020/12 |
第18位 | 『しっかり食べてきれいになる たんぱく質の作りおき&ラク早おかず320』(新星出版社/監修:藤田聡、編集:食のスタジオ ) | 2020/11 |
第19位 | 『おいしい!かんたん! オートミールでキレイやせレシピ』(新星出版社/大越郷子、監修:石原新菜) | 2021/6 |
第20位 | 『今日のごはん、これに決まり!Mizukiのレシピノート決定版!500品』(学研プラス/Mizuki) | 2021/9 |
第1位は、2019年に「第6回 料理レシピ本大賞」の【料理部門】で大賞を受賞した、はらぺこグリズリーさんの『世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ』でした。
2019年3月発売のレシピ本ですが、「手抜き」(=手間いらず)でも美味しく作れるレシピが評判となり、現在まで堅調な売上をキープ。書店のレシピ本コーナーの定番商品として定着しています。
また、同じく「手抜き」というキーワードでは、てぬキッチンさん『世界一ラクチンなのに超美味しい!魔法のてぬきごはん』が第3位、『材料2つから作れる! 魔法のてぬきおやつ』第12位、『材料2つから! オーブン不使用! もっと! 魔法のてぬきおやつ』が第16位にランクインしました。
第2位は、2021年4月に発売された和田明日香さんの『10年かかって地味ごはん。』。今年発売されたレシピ本の中ではトップの売上で、発売1か月で累計発行部数は10万部を突破しました。
和田さんは、料理愛好家である平野レミさんの次男と結婚後、修行を重ね、食育インストラクターの資格を取得。TV番組の「家事ヤロウ!!!」(テレビ朝日系)にもたびたび出演し、料理初心者でも簡単に美味しく作れるレシピを紹介しています。
家事ヤロウは火曜よる6時45分から!(※一部地域を除く)
料理がおいしくなる!と話題の『ひと手間レシピ』やる意味あり?なし?家事初心者目線でジャッジ!
さらに大反響!レシピ本が大ヒット中の和田明日香さんの自宅にカメラを設置…ご飯が炊けるまでに作る絶品夕食をのぞき見!#家事ヤロウ pic.twitter.com/pW50ofqVGh— 家事ヤロウ!!!(テレビ朝日) (@Kajiyaro_5ch) May 3, 2021
タサン志麻さんは、老舗フレンチレストランなどに約15年勤務したのち、結婚を機にフリーランスの家政婦として活動を開始。各家庭の家族構成や好みに応じた料理が評判を呼び、「予約がとれない伝説の家政婦」としてメディアから注目されています。
自宅では作り置きをしないという志麻さんのレシピは、美味しくなるポイントをしっかり押さえつつ、身近な食材を使って簡単に作れるところが人気を集めたようです。
そんな志麻さんのレシピ本は、第4位に『志麻さんの自宅レシピ 「作り置き」よりもカンタンでおいしい!』、第6位に『伝説の家政婦沸騰ワード10レシピ』、第13位に『志麻さん式 定番家族ごはん』がランクインしました。
志麻さんはレシピだけではなく、そのライフスタイルも支持されていて、これまで発売した著作の累計発行部数は130万部を突破しています。11月に自身初となるパーソナルマガジン「à table SHIMA vol.1 冬号」も発売されました。
2020年頃から「手軽なダイエットフード」として、YouTubeやSNSをきっかけに人気に火が付いた「オートミール」。白米よりも低糖質でありながら食物繊維が豊富で、お茶漬けやドリアにして白米のかわりに食べる「オートミール米化」という方法も広がりました。
オートミールに関するレシピ本で最も売れたのは、第5位の『オートミール米化ダイエットレシピ』で、著者は「オートミール米化」を普及させた仕掛け人・これぞうさんです。自身が2年間で40キロの減量に成功した体験をもとに、しっかり食べても健康的に痩せられるレシピを掲載しています。
・2021年に一番売れた本は『人は話し方が9割』!年間ベストセラーを発表