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約100万人のユーザーを抱え、2,700万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。
このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
主人公の高校生・ピップが、自由研究で自分の住む町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べるという“謎解き青春ミステリ”、『自由研究には向かない殺人』が第1位となりました。
ホリ-・ジャクソン氏のデビュー作の本作は英米でベストセラーとなり、2020年の「ブリティッシュ・ブックアワード」の「チルドレンズ・ブック・オブ・ザ・イヤー」を受賞したほか、「カーネギー賞」の候補作にもなりました。
本書を読んだ読書メーターユーザーからは、次のようなレビューが寄せられました。
面白かった! 舞台はイギリスの小さな町。主人公は大学受験を控えたピップ。資格取得のための自由研究で5年前に起きた少女の失踪事件を取り上げる。交際相手の男子学生が遺体で見つかり犯人といわれているが、真相を探り始めると……。
主人公の明るいキャラクター、仲間達との人間関係、町の人々、どれも生き生きと書かれていて飽きない。作品の中の図、地図などもわかりやすい。調べるほど怪しい人物が増え、隠れていた事柄が浮きあがってくる。最後のページまで楽しい。3部作の1作目らしいので続きが待たれる。
(ユーザー名:ナミのママ)
ハイティーン向けミステリの快作。ピップが基本明るく理不尽や差別を嫌い、家族や仲間を大切に思う正統派主人公しててとても良い。事件を掘り起こすことで知りたくなかった一面が見え、危険な目にもあって精神が削がれることもあるけれど、真実のために前を向き続ける姿勢が実に心強い。
インタビューに加えSNSやスマホなどの現代的ツールを利用した捜査で、疑惑が二転三転するストーリー展開にグイグイ引っ張られる。殺人犯を相手にしても悪と断ぜず、むしろ偏見こそを戒めるラストまで気持ちよく読み通せる、全世代にお勧めの逸品。
(ユーザー名:geshi)
なお、ランキング トップ10は下記のとおりです。
髙田都さんの人気シリーズ『あきない世傳 金と銀(11) 風待ち篇』が第2位にランクイン。
第3位の『星のように離れて雨のように散った』は、未完の物語「銀河鉄道の夜」をテーマに、作者・島本理央さんが自身の経験を重ねながら書き上げた作品です。
※集計期間:2021年9月1日(水)~30日(木)。期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
第1位『自由研究には向かない殺人』(ホリー・ジャクソン/東京創元社)
第2位『あきない世傳 金と銀(11) 風待ち篇』(高田郁/角川春樹事務所)
第3位『星のように離れて雨のように散った』(島本理生/文藝春秋)
第4位『霧をはらう』(雫井脩介/幻冬舎)
第5位『とにもかくにもごはん』(小野寺史宜/講談社)
第6位『たまごの旅人』(近藤史恵/実業之日本)
第7位『邪教の子』(澤村伊智/文藝春秋)
第8位『原因において自由な物語』(五十嵐律人/講談社)
第9位『余命一年、男をかう』(吉川トリコ/講談社)
第10位『朔が満ちる』(窪美澄/朝日新聞出)
・深紅の背景、血痕が染みついた斧――。少年はなぜ父親に斧を振り下ろしたのか? 窪美澄が描く新境地『朔が満ちる』:読書メーター 2021年8月の注目本ランキング