'); }else{ document.write(''); } //-->
約100万人のユーザーを抱え、2,700万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。
このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
5月の第1位は、『神様のカルテ』シリーズの著者である夏川草介さんの『臨床の砦』でした。
現役医師としてコロナ禍の最前線に立つ夏川さんが、自らの経験をもとにして綴ったドキュメント小説です。
本書を読んだ読書メーターユーザーからは、次のようなレビューが寄せられました。
あの『神様のカルテ』の夏川草介さんが、昨年末から今年2月にかけてコロナ医療最前線の現役医師として経験したことを克明に描いたドキュメント小説です。
これは、実際に目の当たりにした現実を生々しくリアルに描いた、ノンフィクションに近いものだと思います。
小説に描かれたコロナ医療最前線の壮絶な現場とは対照的に、政府や自治体、世間一般の危機感は薄いのが現状です。
スローガンばかりで具体策を提示しない政府、だんだんと気が緩みコロナを簡単に考えている一般の市民。コロナを克服していくために、多くの人に読んでもらいたい小説です。
(ユーザー名:ぶち)
長野のコロナ患者受け入れの小さな病院の約1ヶ月の話。とてもリアル。医師たちの葛藤と奮闘。緊迫感が肌レベルで伝わり一字一句貪り読んだ。
政府の会見やTVから見えるマスコミの伝え方と、現場の温度差が見事。医師だってそれぞれ思いはある。だが、真っ向治療に専念してくれる医療従事者がいてくれることに心底感謝だ。
「正解とは言えなくても最善の道」この言葉に胸が痛い。この国のコロナ診療について、どこに全体の司令塔があるのかー私には分かる術もないが、今も現場で頑張っている全ての医療従事者に心から敬意を表したい。お薦めです。
(ユーザー名:いつでも母さん)
なお、ランキングTOP10は以下の通り。
第2位には、津村記久子さんが住宅地で暮らす人間それぞれの生活と心の中を描いた『つまらない住宅地のすべての家』が前回第5位よりランクアップ。
「つまらない住宅地」といいつつも、すべての家にはそれぞれ「つまらなくない」物語があることを描いた作品です。
それぞれのレビューも、ぜひ読書メーターでチェックしてみてくださいね。
※集計期間:2021年5月1日(土)~31日(月)
期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
第1位『臨床の砦』(夏川草介/小学館)
第2位『つまらない住宅地のすべての家』(津村記久子/双葉社)
第3位『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ/早川書房)
第4位『スモールワールズ』(一穂ミチ/講談社)
第5位『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成/KADOKAWA)
第6位『傷痕のメッセージ』(知念実希人/KADOKAWA)
第7位『正欲』(朝井リョウ/新潮社)
第8位『一度きりの大泉の話』(萩尾望都/河出書房新社)
第9位『魂手形 三島屋変調百物語七之続』(宮部みゆき/KADOKAWA)
第10位『エレジーは流れない』(三浦しをん/双葉社)
・感動の長編ミステリ『ヴィクトリアン・ホテル』が第1位:読書メーター 2021年4月の注目本ランキング