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約100万人のユーザーを抱え、2,600万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。
このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
1月の第1位は、昨年のクリスマス前に発売された、奥田英朗さんの『コロナと潜水服』。
「海の家」「ファイトクラブ」「占い師」「コロナと潜水服」「パンダに乗って」の5編からなる短編集で、早期退職の勧告に応じず“追い出し部屋行き”となってしまったサラリーマンや、プロ野球選手の恋人がいる女性アナウンサー、コロナ禍下で幼い息子の“ある能力”に気づいた父親、自分へのごほうびに憧れの車を買った男性……日常のどこかにありそうなシチュエーションから、ファンタジックな物語が展開されていきます。
いち早く読んだ読者たちには、表題作「コロナと潜水服」が特に人気のよう。紙の書籍にのみ、作中の登場曲が楽しめるSpotifyのプレイリストが付いているのも本書のポイントです。
コロナ感染への心配ばかりで憂鬱な日々の中、思いがけない贈り物をもらった気分です。
(ユーザー名:信兵衛)
心地よい夢を見ているような気分。どうしてこんなにも気持ちが和むんだろう。不思議なことも、謎めいたことも、見えない力もすべてがやさしい奇跡に変わっていく。思わず声を出して笑ってしまう場面もあり、心の中をぽかぽかとしたぬくもりが流れていくような感覚を味わえる。どの作品にもじんわりと満たされ、極上気分になれる1冊だった。
(ユーザー名:びびん)
優しい奥田作品。いいこともあるけど、理不尽なこともたくさんある。そんな日常生活の中で起きる不思議な出来事にまつわる短編集。実際にあったらドキッとするけれど、奥田さんの優しさあふれる文章で怖さは全く感じず、ふふっと笑いまでこぼれてしまう。どの話もこれなら現実にあってもいいかもと思えるような素敵なお話だった。洋楽を検索して聞きながら読むのも楽しかった。『パンダに乗って』の最後の曲は思わず泣きそうになってしまった。
(ユーザー名:雪)
なお、ランキング トップ10は下記のとおりです。
それぞれのレビューも、ぜひ読書メーターでチェックしてみてくださいね。
※集計期間:2021年1月1日(金)~31日(日)。期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
・第1位『コロナと潜水服』(奥田英朗/光文社)
・第2位『どうしてわたしはあの子じゃないの』(寺地はるな/双葉社)
・第3位『マナーはいらない 小説の書きかた講座』(三浦しをん/集英社)
・第4位『今夜』(小野寺史宜/新潮社)
・第5位『聖女か悪女』(真梨幸子/小学館)
・第6位『復讐の協奏曲』(中山七里/講談社)
・第7位『お探し物は図書室まで』(青山美智子/ポプラ社)
・第8位『オルタネート』(加藤シゲアキ/新潮社)
・第9位『ぜんしゅの跫』(澤村伊智/角川ホラー文庫)
・第10位『銀の夜』(角田光代/光文社)
それでは、次回もお楽しみに!!
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