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前週に続きトップ10のほとんどを『呪術廻戦』が占めるなか、今回は、1月20日(水)に第164回芥川賞を受賞、21日(木)に「2021年本屋大賞」へのノミネートが発表された『推し、燃ゆ』が第1位となりました。
『推し、燃ゆ』は、現役大学生作家・宇佐見りんさんの2作目の小説。2019年に第56回文藝賞受賞作『かか』でデビューした宇佐見さんは、同作で三島由紀夫賞(第33回)を最年少受賞したこともあり、かねてから注目されてきた作家です。
「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。まだ詳細は何ひとつわかっていない。何ひとつわかっていないにもかかわらず、それは一晩で急速に炎上した。」――そんな書き出しで始まる今作は、アイドルグループのメンバー・上野真幸の活動を追い、彼を“解釈”することに心血を注ぐ女子高校生・あかりを描いた物語です。
「推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、それだけは何をおいても明確だった」。“自分の背骨”である推しが炎上するという事件を通して、あかりがなぜ推しを推すことにこんなにものめり込み、そして満たされていたのか、生きていくなかでの痛みが浮かび上がっていきます。
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ランキング外ではありますが、1月20日(水)に発売された『世界は救えないけど豚の角煮は作れる』、1月22日(金)に「グッとラック!」(TBS系)で取り上げられた『自分をもっと好きになる♡ 【ハピかわ】かわいいのルール』(2019年9月発売)なども、上位タイトルに迫る検索数となっていました。
『世界は救えないけど豚の角煮は作れる』は、その文学的センスで注目を集めている日常系YouTuber・にゃんたこさんの初エッセイ。『【ハピかわ】かわいいのルール』は、大人や友達とのかかわり方、学校での立ち居ふるまい、上手な気持ちの伝え方、自分のカラダとの向き合い方といった“内面から”素敵になるためのヒントを、漫画やイラストで紹介した一冊です。
なお『【ハピかわ】かわいいのルール』は、注文殺到につき全国的に品薄となっています。2月中旬ごろに重版分が書店店頭に並ぶ予定です。
・第1位~第9位を『呪術廻戦』が独占 “次巻最終巻”『進撃の巨人』が第10位に:本屋で今検索されている本ランキング(2021年1月13日~1月19日)
書店店頭でも見かけることが多くなった、在庫や商品棚を調べるのに便利な“検索機”。
「本屋で今検索されている本ランキング」では、全国の書店に設置された端末で「いま何が検索されているのか?」を調べ、ランキング形式でご紹介しています(今回の集計期間:2021年1月20日~26日/日販 attaplus!調べ)。
売上冊数ではなく「検索数」を集計していることから、従来のランキングとは違った角度で“今話題の本”がわかるのが特徴です。