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2020年12月18日(金)、日本文学振興会より第164回芥川龍之介賞の候補作が発表された。
今回芥川賞にノミネートされたのは、宇佐見りん「推し、燃ゆ」、尾崎世界観「母影」、木崎みつ子「コンジュジ」、砂川文次「小隊」、乗代雄介「旅する練習」の5作で、宇佐見氏・尾崎氏・木崎氏の3名が初ノミネート。ほか2名は2度目のノミネートとなる。
選考会は、2021年1月20日(水)に築地「新喜楽」にて開催。贈呈式は、2月中旬に都内で行なわれる。
また受賞作は、2月10日(水)発売の「文藝春秋」3月号に全文と選評を掲載。直木賞受賞作は、2月22日(月)発売の「オール讀物」3・4月合併号に作品の一部と選評が掲載される。
・宇佐見りん「推し、燃ゆ」(文藝秋季号)
・尾崎世界観「母影」(新潮12月号)
・木崎みつ子「コンジュジ」(すばる11月号)
・砂川文次「小隊」(文學界9月号)
・乗代雄介「旅する練習」(群像12月号)
うさみ・りん。1999年、静岡県生まれ。2019年「かか」で第56回文藝賞を受賞。同作を単行本化した『かか』でデビュー。
主な作品:
・「かか」(河出書房新社)=第33回三島由紀夫賞受賞、第42回野間文芸新人賞候補
・「推し、燃ゆ」(河出書房新社)
おざき・せかいかん。1984年、東京都生まれ。2001年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル・ギター。2012年、アルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」でメジャーデビュー。2016年、初の小説『祐介』を書き下ろしで刊行。
主な作品:
・「祐介」(文藝春秋)
・「苦汁100%」「苦汁200%」(いずれも文藝春秋)
・「犬も食わない」(千早茜との共著、新潮社)
・「泣きたくなるほど嬉しい日々に」(KADOKAWA)
・「身のある話と、歯に詰まるワタシ」(対談集、朝日新聞出版)
きざき・みつこ。1990年、大阪府出身。2020年「コンジュジ」で第44回すばる文学賞を受賞。
主な作品:
・「コンジュジ」(「すばる」2020年11月号)
すなかわ・ぶんじ。1990年大阪府生まれ、神奈川大学卒。元自衛官。地方公務員。2016年「市街戦」で第121回文學界新人賞を受賞。
主な作品:
・「市街戦」(「文學界」2016年5月号)
・「戦場のレビヤタン」(文藝春秋、「市街戦」併録)=第160回芥川龍之介賞候補
・「臆病な都市」(講談社)
のりしろ・ゆうすけ。1986年、北海道生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科卒。2015年、「十七八より」で第58回群像新人文学賞を受賞しデビュー。2018年、『本物の読書家』で第40回野間文芸新人賞を受賞。
主な作品:
・「十七八より」(講談社)
・「本物の読書家」(講談社)=第40回野間文芸新人賞受賞
・「最高の任務」(講談社)=第162回芥川賞候補作
・「ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ」(国書刊行会)
芥川賞は、直木賞と同じく日本文学振興会が昭和10年に制定。新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品のうち最も優秀なものに贈られ(応募方式ではない)、主に無名もしくは新進の作家を対象としている。授賞は上半期・下半期の年2回。選考委員は、小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・平野啓一郎・堀江敏幸・松浦寿輝・ 山田詠美・吉田修一の各氏。