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約100万人のユーザーを抱え、2,600万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。
このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
11月の第1位は、伊吹有喜さんの『犬がいた季節』。三重県の進学校を舞台に、そこで青春時代を過ごし巣立っていった18歳・高校3年生の生徒たちと、彼らを見守り、そして見送ってきた“迷い犬”コーシローの12年間を描く連作短編集です。
本作は、伊吹さんの母校である三重県の県立四日市高校で、実際に迷い犬を12年間飼っていたことから着想を得て描かれたもの。コーシローが暮らしていたのは昭和49年から60年までで、伊吹さんも高校時代をともに過ごしていたのだといいます。
いつの時代に青春を過ごしたかは違っても、物語で「あの頃の自分」に再会した読者は多いようです。
伊吹作品では一番のお気に入りになりました。誰もが通ってきた18歳の頃の甘さも苦さも苦しさも切なさも…。あの頃の幼い恋も不確かな進路も家族との確執や諍いや、離れようとして離れられなかった地元とのしがらみや引力や…それら全てを絡めて掬いあげて見せてくれる作品。人それぞれの内面を抉っても、ちゃんと治癒するまで優しく描ききる温かさに、読後は本当に心が温もりで満たされるのです。
(ユーザー名:hiace9000)
いくつになっても胸はキュンキュンするもんだな。なんだか気恥ずかしく、なんだか心地よい。マクラーレン、セナ、プロスト、中嶋悟。毎日F1話しで盛り上がっていた高校時代が懐かしくなる。T-SQUAREのCD、まだ家のどっかにあるかなぁ。久しぶりに聴きたくなった。
(ユーザー名:gachi_folk)
かつて高校生だった私をコーシローが思い出させてくれた。心に残る物語。自分の力だけではどうにもならなくて模試のように答えがなくて、でもチャンスは沢山あってそれに必死で向かっていて…コーシローと過ごした生徒達に切ない程共感して涙が溢れ落ちた。
(ユーザー名:ココアにんにく)
なお、ランキング トップ10は下記のとおりです。
それぞれのレビューも、ぜひ読書メーターでチェックしてみてくださいね。
※集計期間:2020年11月1日(日)~30日(月)。期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
・第1位『犬がいた季節』(伊吹有喜/双葉社)
・第2位『イノセンス』(小林由香/KADOKAWA)
・第3位『お誕生会クロニクル』(古内一絵/光文社)
・第4位『同姓同名』(下村敦史/幻冬舎)
・第5位『Another 2001』(綾辻行人/KADOKAWA)
・第6位『その裁きは死』(アンソニー・ホロヴィッツ、訳:山田蘭/創元推理文庫)
・第7位『私は女になりたい』(窪美澄/講談社)
・第8位『汚れた手をそこで拭かない』(芦沢央/文藝春秋)
・第9位『デルタの羊』(塩田武士/KADOKAWA)
・第10位『隣はシリアルキラー』(中山七里/集英社)
それでは、次回もお楽しみに!!
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