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約100万人のユーザーを抱え、2,500万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。
このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
7月の第1位は、森沢明夫さんの『おいしくて泣くとき』です。
『おいしくて泣くとき』は「子ども食堂」を舞台に、食堂の一人息子である中学3年生の心也と、食堂に通う同級生・夕花を中心に描いた物語。
生きるために必要な食事と、涙が出るくらい「おいしい」と感じる食事。その間にあるものはなんだろう?とあらためて考えさせられるとともに、子ども食堂を運営する大人たちの(経済面だけではない)苦悩や、食堂を利用する子どもたちへの眼差しといった問いも投げかける作品です。
いち早く読んだ読者からは、こんなレビューが寄せられました。
貧困やいじめ、虐待と重いテーマだが、子ども食堂や友情、淡い恋心が救いになって、ふたりをそっと見守っているような、優しい、穏やかな感覚に。ゆり子の話がどう繋がるのか、もしかしてマスターは・・? 想像を越える展開に、涙が止まらない。「安心していられる時間」が特別じゃなく日常になってよかったね。「おいしくて泣くとき」これから先の人生で、自分にもそんな瞬間があるのかな。おいしい食べ物は元気になれるし、たくさんの幸せな思い出がよみがえる。家族ともそれを共有できるといいな。
(ユーザー名:ごみごみ)
今回も随所で涙腺はゆるんだけれど終盤は一気に涙腺崩壊だった。人って、あの時のあの瞬間があるからがんばれる、つらいことがあっても生きていけるのかもしれない。愛情はもちろんあの時のあの味、あの言葉はその人にとってはかけがえのない思い出、宝物。無力な子どもだったらなおさらだと思う。子供達が安心して食せる場所、増えて欲しいな。この物語の全姿を見せてもらった時に包まれた温かさと涙、たまらない。森沢マジックを感じた瞬間。
(ユーザー名:ちょろこ)
なお、ランキング トップ10は下記のとおり。前回首位の『じんかん』や、直木賞受賞作『少年と犬』、村上春樹さんの6年ぶりの短篇小説集『一人称単数』などがランクインしています。
それぞれのレビューも、ぜひ読書メーターでチェックしてみてくださいね。
※集計期間:2020年7月1日(水)~31日(金)。期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
第1位『おいしくて泣くとき』(森沢明夫/角川春樹事務所)
第2位『じんかん』(今村翔吾/講談社)
第3位『満月珈琲店の星詠み』(望月麻衣/文春文庫)
第4位『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』(彩瀬まる/祥伝社)
第5位『水を縫う』(寺地はるな/集英社)
第6位『少年と犬』(馳星周/文藝春秋)
第7位『きたきた捕物帖』(宮部みゆき/PHP研究所)
第8位『ヒポクラテスの試練』(中山七里/祥伝社)
第9位『女帝 小池百合子』(石井妙子/文藝春秋)
第10位『一人称単数』(村上春樹/文藝春秋)
それでは、次回もお楽しみに!!
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