• fluct

  • 「180度見え方が変わる」「悪魔の力を身に付けた正義のヒーローだ」――今村翔吾『じんかん』に注目!:読書メーター 2020年6月の注目本ランキング

    2020年07月04日
    もっと見る
    ほんのひきだし編集部
    Pocket

    日本最大級の書評サイトで「今 注目度No.1の本」

    約100万人のユーザーを抱え、2,400万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。

    このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。

     

    先月注目を集めた本【第1位】はこれだ!!

    6月の第1位は、今村翔吾さんによる歴史巨編『じんかん』(5月27日発売)。第163回直木賞にノミネートされている作品です。

    なお今回は『じんかん』を含め、ランキングトップ10内に、第163回直木賞ノミネート作のうち4~5月に発売された3作がランクインしていました。選考会は7月15日(水)開催。結果が楽しみです(候補作はこちら)。

    第1位『じんかん』(今村翔吾/講談社)
    第2位『銀花の蔵』(遠田潤子/新潮社)
    第3位『少年と犬』(馳星周/文藝春秋)
    第4位『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ/中央公論新社)
    第5位『法の雨』(下村敦史/徳間書店)
    第6位『注文の多い料理小説集』(柚木麻子、伊吹有喜、井上荒野ほか/文春文庫)
    第7位『合唱 岬洋介の帰還』(中山七里/宝島社)
    第8位『東京改造計画』(堀江貴文/幻冬舎)
    第9位『木になった亜沙』(今村夏子/文藝春秋)
    第10位『水を縫う』(寺地はるな/集英社)

    じんかん
    著者:今村翔吾
    発売日:2020年05月
    発行所:講談社
    価格:2,090円(税込)
    ISBNコード:9784065192702

    『じんかん』は、三好長慶や織田信長に仕えた戦国武将、「松永弾正」こと松永久秀を描いた作品です。

    “乱世の梟雄”ともいわれている彼の物語が、なぜいま多くの人の心をつかんでいるのか? いち早く読んだ読者の熱いレビューから、その理由が見えてきます。

    戦国の大悪人というイメージが強い、松永久秀の生涯を織田信長が語る。まさかあの悪人にこのような壮絶な人生があろうとは思いもしなかった。正真正銘の忠義に厚い戦略家ではないか。一揆や仏教も含めて180度見え方が変わります。裏切り者の名を受けて全てを捨てて戦う男、悪魔の力を身に付けた正義のヒーロー、松永久秀として、人気高まりそうです。いや~、人間を堪能しました。

    (ユーザー名:旅するランナー)

    じんかん=人間、広く世間や民の事。この意味の深さが読むほどに沁みる。久秀の生い立ち、三悪といわれる所業の裏側が信長によって語られるという大胆な発想。どんどん引き込まれて読み進む。歴史オンチ故、あちこち調べながら、偏見や噂で形作られていったと思われる久秀像にフムフムと納得。人の持つ感情という厄介なシロモノの恐ろしさをしみじみ噛み締める。戦国の世に散っていった命の扱われように涙する。『童の神』が差別を扱った作品なら『じんかん』は生きる意味を問う哲学書とでもいうべきか。見事に散った一厘の男の思いを決して忘れない

    (ユーザー名:punyon)

    “夢に大きいも小さいもない。お主だけの夢を追えばよいのだ” 受け継いだ思いは、次の世代へと繋がっただろうか。絶望の中から立ち上がり、夢見た生きた戦った。支えたい主、信じるに値する仲間がいてこそ、我が身に力がみなぎる。悪評?それがどうした?後世にどう伝わろうと、知ったことではない。守りたい者たちと曲げられない志があるから、戦うのみだ。長らく抱いていた、松永弾正=大悪人の、刺々しい鎧が取り去られて、情に厚い人間の姿が浮かび上がった。勝ち負けと善悪は同じではない。“会いもしたことが無い者が、勝手を言うものよ。”

    (ユーザー名:よこたん)

    それでは、次回もお楽しみに!!

     

    前月のランキングを見る

    飲酒運転とひき逃げ。罪から逃げ続ける主人公を待っていたのは――?:読書メーター 2020年5月の注目本ランキング




    タグ
    Pocket

  • GoogleAd:SP記事下

  • GoogleAd:007

  • ページの先頭に戻る