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  • “恐ろしくて何度か本を閉じたが、先が気になって仕方ない” 脱獄した少年死刑囚の『正体』とは?:読書メーター 2020年3月の注目本ランキング

    2020年04月11日
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    ほんのひきだし編集部
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    日本最大級の書評サイトで「今 注目度No.1の本」

    約100万人のユーザーを抱え、2,400万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。

    このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」をご紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。

     

    先月注目を集めた本【第1位】はこれだ!!

    正体
    著者:染井為人
    発売日:2020年01月
    発行所:光文社
    価格:2,090円(税込)
    ISBNコード:9784334913298

    3月の第1位は、『正体』。デビュー作『悪い夏』で生活保護を題材にし、その後も“正義の申し子”を名乗るYouTuber、高齢ドライバーによる事故など、社会的なテーマを描いてきた染井為人さんによる4作目の小説です。

    主人公は、埼玉一家惨殺事件の犯人である未成年死刑囚・鏑木慶一。拘置所収容中に脱獄した彼は、素性を隠して潜伏しては場所を変え、転々としながら逃亡を続けます。

    本作は、そんな少年の脱獄後を、少年自身の視点から描いた作品。読み進めるうち、ある疑問が読者の胸の内にも立ち上がってきます。果たして、その結末は……?

    いち早く『正体』を読んだ人々からは、こんなレビューが寄せられました。

    やるせない。読み終えてしばらくは感想を書く気力が出なかった。似たような事件を改めて検索してみたり。3分の1くらいまではもう恐ろしくて気が重くなって何度か本を閉じたけれど、先が気になって仕方ないのだ。とにかく読んで損は無い。

    (ユーザー名:美登利)

    一家3人を惨殺し、平成最後の少年死刑囚となった男が拘置所から脱走した。警察の必死の捜索にも関わらず、男は逃亡を続ける。488日に及ぶ脱獄後の様子を、警察でも脱獄犯でもなく、彼に関わった人達の視点から描いた作品。読み進むうちに違和感を覚える。違和感はざわざわとした不安へと変わっていく。この男、一体……。事件の真相がおぼろげに明らかになる中、物語は急展開し、エピローグは涙なくして読めなかった。すごい作品だった。

    (ユーザー名:ぽてち)

    映画「逃亡者」を思い起こした。妻殺害容疑で逃亡しながらも真犯人を追いつめる医師をハリソン・フォードが熱演していた。本書で少年は、脱獄してから潜伏先、名前、容姿等を次々と変えて逃げるが、一つだけ変わらないものがあった。それは彼の持っている本質的な優しさだ。だから彼と触れ合った人は、その優しさに惹かれ好意を抱く。次第に私も彼の逃亡を応援し、捕まらないで欲しいと切に願っていた。

    (ユーザー名:シャコタンブルー)

    話にのめり込み過ぎて、読了から2時間経っても動悸が止まりません。私も彼が好きだったのかもしれない。沙耶香がうらやましいくらいに。

    (ユーザー名:さわ)

    なお、ランキング トップ10は下記のとおり。

    『老後の資金がありません』をはじめ社会問題を題材にした小説で知られる垣谷美雨さんの『うちの父が運転をやめません』、恩田陸さんの最新パニック・コメディ『ドミノin上海』、第162回芥川賞受賞作『背高泡立草』などがランクインしました。

    ※集計期間:2020年3月1日(日)~31日(火)。期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。

    第1位『正体』(染井為人/光文社)
    第2位『うちの父が運転をやめません』(垣谷美雨/KADOKAWA)
    第3位『コープス・ハント』(下村敦史/KADOKAWA)
    第4位『活版印刷三日月堂 小さな折り紙』(ほしおさなえ/ポプラ文庫)
    第5位『ドミノin上海』(恩田陸/KADOKAWA)
    第6位『たおやかに輪をえがいて』(窪美澄/中央公論新社)
    第7位『帝都地下迷宮』(中山七里/PHP研究所)
    第8位『背高泡立草』(古川真人/集英社)
    第9位『丸の内魔法少女ミラクリーナ』(村田沙耶香/KADOKAWA)
    第10位『歌舞伎座の怪紳士』(近藤史恵/徳間書店)

    それでは、次回もお楽しみに!!

     

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