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日販の「店頭売上前年比調査(3月期)」が発表されました。
これは当年・前年ともに売上データが取得できている店舗を集計対象としたもの。3月は1,695店のデータをもとに作成されています(2月は1,710店)。
全体で前年比100.8%と、4か月連続の前年超えとなりました。4か月連続の前年超えは、この調査を始めた2008年7月以来初めてのことです。
引き続き『鬼滅の刃』関連商品が売上を牽引しており、関連商品(23点)が全体のPOS実績に与えている影響は約5%、コミック売上への影響は20%以上となっています。
また、過去の記事でも何度か触れていますが、2月27日(木)の政府からの全国一斉休校要請以降、学参・児童書を中心として、書店店頭の売上が大きく伸びました。レジ客数自体は前年実績から10~15%ほどダウン傾向にありますが、まとめ買いが増えたことから客単価が上向いています。この傾向は、3月前半に大きく顕れました。
続いて、ジャンル別の調査結果を細かく見ていきます。
雑誌は前年比88.5%。今年度で最も大きく落ち込みました。
なかでも、新型コロナウイルス感染拡大のあおりを受け、分冊百科などで発売延期が相次いだことから、週刊誌の売上が落ち込んでいます。
一方で、巣ごもり需要を反映し、パズル誌は好調です。また学参・児童書の売れ行き良好と同様に、「コロコロコミック」4月号(付録:デュエル・マスターズ超キングデッキ40枚セット)、「小学一年生」4月号(付録:ドラえもん AIスピーカー風おしゃべりめざましどけい)など、子ども向けの雑誌も好調でした。
書籍は前年比98.8%。ビジネス書、学参・児童書が大きく数字を伸ばしており、特にまとめ買い客が増えた3月前半は、前年同時期と比べて110%を超える伸びとなっています。
売上を牽引したのは、乃木坂46 与田祐希さんのセカンド写真集『無口な時間』や、テレビ番組に取り上げられ再び話題になった『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』などです。
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コミックは前年比119.6%。6か月連続の前年クリアです。
昨年3月には『ONE PIECE』の新刊が発売されているため、これまでの傾向を鑑みると前年超えは難しいと考えられていました。
しかし『鬼滅の刃』の既刊がまだ伸長を続けており、対前年100%超を維持しています。
3月には、ジャニーズ事務所所属アーティストのスクールカレンダーが一斉に発売されました。
なかでも「King & Prince カレンダー 2020.4→2021.3」「Hey!Say!JUMP オフィシャルカレンダー 2020.4-2021.3」が、圧倒的な人気を見せています。
外出自粛ムードの高まりとともに来店客数が減ってきており、3月の後半は失速。予断を許さない状況が続いています。
この状況が収束し、多くの人が行き交い書店で知の交流を楽しむ風景が、一日も早く戻ることを祈ってやみません。