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今回の文庫ランキングは、『AX アックス』が第2位から首位に返り咲く結果となりました。2月21日(金)の発売以降、一度も第3位以下に順位を落とすことなく、好調に売れ続けています。
第2位から第7位には、先週発売の新刊がずらり。7月から待望のTVアニメ第2期が放送される『Re:ゼロから始める異世界生活』最新22巻(第2位)、柚月裕子さんの『凶犬の眼』(第3位/『孤狼の血』の続編)、上田秀人さんの新シリーズ『跡継 高家表裏譚』第1巻など、話題作揃いです。
また今回は、第24位に『ペスト』がランクイン。これまでランキング圏外でしたが、いま急速に売上を伸ばしています。
1947年に発表された『ペスト』は、フランスのノーベル文学賞作家、アルベール・カミュによる作品。1940年代のアルジェリアを舞台に、伝染病の流行によって封鎖された町で、愛する人との別れや孤立と向き合いながら、“見えない敵”と闘う市民を描いています。
売れ行きに変化が見え始めたのは、日本国内でコロナウイルスの感染が拡大し始めた2月初旬。書店からの注文も相次ぎ、全国的な品薄を受けて、3月に入ってから『ペスト』は何度か重版されています。
下のグラフは『ペスト』の売上推移(日販 オープンネットワークWIN調べ)。先週末に売上がさらにぐんと増えているのがわかります。
▼前週(3月16日(月)~22日(日))と比較すると、3月23日(月)~29日(日)の売上は約4.7倍に。
「徹底的な措置をとらなければ、何もしていないのと同じ」「知識がなければ、善意も悪意と同じくらい多くの被害を与えうる」など、70年前に書かれた物語でありながら、現在につながる描写の多い『ペスト』。
国内だけでなくフランスやイタリアでも、売れ行きが伸びているそうです。
※日販 オープンネットワークWIN調べ。
※トップ10のみ前回との順位比較を記載。★印は集計期間中(3月23日~3月29日)に発売された新刊です。
・アニメ「俺ガイル完。」放送記念のアンソロジー2冊がトップ10入り:週間ベストセラー 文庫ランキング(2020年3月24日 日販調べ)
・その他の期間の発売日はこちら(2020年4月発売予定まで公開中)