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政府による一斉休校要請の影響を受け、学習参考書(学参)が前年比200%超えの好調な売れ行きをみせています。
全体の傾向として特に売れているのが総復習ドリルで、書名に「総復習」のついた学参の売上は前年の2倍以上に。また学年別では、小学生向けドリル(特に低学年向け)の需要が高まっています(いずれも前年比で、小学生向け 142.0%、中学生向け 109.2%、高校生向け 101.2%)。
休校要請のあった2月27日(木)以降、現在までで最も学参の売上が伸びた日は、要請発表直後の週末である2月29日(土)。
2月期において最も売上が大きかったのが2月29日(土)なのですが、それが「学参の売上伸長」によるものであることが、売上構成比から見てとれます。
▼2月期の日別売上推移と売上構成比(いずれも日販POS調べ)
要請発表以降、2月27日(木)~3月8日(日)に売れた「小学生向け学習参考書」のランキングはこちら。
第1位:学研の総復習ドリル(学研プラス/580円)
第2位:くもんの総復習ドリル(くもん出版/580円)
第3位:うんこ総復習ドリル(文響社/980円)
第4位:くもんの文しょうだい総復習ドリル(くもん出版/580円)
第5位:全科まとめて(文理/1,300円)
第6位:小学の総復習 全科(学研教育出版/1,000円)
第7位:すみっコぐらし学習ドリル(監修:鈴木二正/主婦と生活社/800円)
第8位:Z会小学生わくわくワーク 総復習編(Z会ソリューションズ/850円)
第9位:くもんの はじめてみましょう!小学校の入学準備ドリル(くもん出版/780円)
第10位:5分で論理的思考力ドリル(ソニー・グローバルエデュケーション/学研プラス/1,000円)
※日販 オープンネットワークWIN調べ
学参は例年、“新学期へ向けた準備”として春休み期間がスタートした週末に売上がピークを迎える傾向にありますが、今年はそれが前倒しとなった形。
しかし突然の休校ということもあり、普段はドリルを購入しない世帯にも需要が生まれており、3月が2週目に入った現在も引き続き好調に売れています。
現在学参が品薄となっている書店も増えていますが、出版元も相次いで重版を決めているようです。またドリルに限らず、“読んでためになる”教養系の子ども向け読みものも売上を伸ばしています。
これからは「総復習」から「予習ができるもの」へ、買うべきものが変わっていきます。
押さえておきたいのは、
新学期シーズンに毎年売れている
・「小学教科書ワークセット」(文理)
・「教科書ぴったりテスト」シリーズ(新興出版社)、
キャラクターと一緒に学ぶ親しみやすさで、年間通して人気の高い
・「うんこドリル」シリーズ(文響社)
・「すみっコぐらし学習ドリル」シリーズ(主婦と生活社) などです。
ただし、今年は学習指導要領改訂のタイミング。書店店頭にはまだ“旧版”と混在して商品が並んでいる場合もありますので、改訂版の商品であるかを購入前に確認しておきましょう。