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  • じんわり心に響く言葉たちと「幸せなミスリード」が魅力。読書メーター 2020年1月の注目本ランキング

    2020年02月15日
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    ほんのひきだし編集部
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    日本最大級の書評サイトで「今 注目度No.1の本」は……?

    約100万人のユーザーを抱え、2,400万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。

    「読みたい本」から「積ん読本」、「読んだ本」まで読書管理ができるほか、全国の本好きとコミュニケーションができるこのサービスには、今もリアルタイムで多くのユーザーが「こんな本が面白かった!」とコメントを投稿しています。

    今回も、そんな「読書メーター」で注目が集まっている本をランキング形式で紹介! ほんのひきだしでは新刊情報や売上ランキングもお届けしていますが、今回のランキングも、きっと“次に読む一冊”を見つけるのに役立つはずです。

    それではさっそく、ランキングを見てみましょう。

    【先月注目を集めた本 第1位】はこちら!!

    ぷくぷく
    著者:森沢明夫
    発売日:2019年12月
    発行所:小学館
    価格:1,760円(税込)
    ISBNコード:9784093865623

    映画「ふしぎな岬の物語」の原作としても知られる『虹の岬の喫茶店』をはじめ、『あなたへ』『津軽百年食堂』など心温まる作品で知られる森沢明夫さん。

    2019年11月下旬に発売された最新作『ぷくぷく』が、今回第1位に輝きました。

    本作は、都内で一人暮らしをしているイズミと、そんな彼女を“ひとつ屋根の下”で、言葉を交わすことはなくともいつも見守っているユキを描く物語。ユーザーからは、こんな感想・レビューが寄せられています。

    じんわり沁み込む優しい物語で一年の疲れが癒されるようでホッコリした。いつものように素敵な言葉も多く「心は傷つかない。ただ磨かれるだけ」はお気に入り。
    『ミーコの宝箱』からの登場・チーコがイイ味を出していて嬉しい。ちょっとした仕掛けで終盤にサプライズがあるが、ミステリというより「幸せなミスリード」って感じで筆者らしいサービスだった。

    (ユーザー名:しんたろー)

    途中で、一部、語り手がユキからイズミに変わるところにちょっとした仕掛けが。そして、イズミの親友、チーコの母親が、森沢さんの、あの小説の主人公の女性だったとは!

    (ユーザー名:いたろう)

    ちょっぴり不思議で、あたたかな、傷ついた心を持つもの同士の運命の出会いの物語。喜び、悲しみ、淋しさ。伝わってくる感情のひとつひとつに、心が動かされ、どうしようもなく切なくなる。一度幸せに満たされてしまうと、それを失った時、今まで以上に大きな悲しみが待っている。その気持ち、痛いほどわかってしまう。そして、この作品は、傷つく事を怖れずに、一歩踏み出す勇気をくれるとても素敵な言葉を教えてくれた。それは、今後の私の人生の支えにもなるような、心に響く言葉。誰かと通じ合えることの尊さ、温もりを感じる素晴らしい作品。

    (ユーザー名:びびん)

    「心って傷つかない。ただ磨かれるだけ」「嫌いと違いはイコールじゃ無い」何時もの森沢氏の言葉の玉手箱の蓋が開けられる。私もユキと同じ勘違いをしていたよ。勇気を出して得たイズミの幸せ。見守ってきたユキに訪れた幸せ。ハートフルなお話です。

    (ユーザー名:はなみく☆もえ)

    ランキング トップ10は下記のとおり。

    箱根駅伝が創設100周年を迎えた今年。『タスキメシ』4年ぶりの続編もランクインしています。

    ※集計期間:2020年1月1日(水・祝)~31日(金)。期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。

    第1位『ぷくぷく』(森沢明夫/小学館)
    第2位『間宵の母』(歌野晶午/双葉社)
    第3位『タスキメシ ―箱根―』(額賀澪/小学館)
    第4位『約束された移動』(小川洋子/河出書房新社)
    第5位『変半身』(村田沙耶香/筑摩書房)
    第6位『わたしの美しい庭』(凪良ゆう/ポプラ社)
    第7位『まずはこれ食べて』(原田ひ香/双葉社)
    第8位『まち』(小野寺史宜/祥伝社)
    第9位『できない相談』(森絵都/筑摩書房)
    第10位『坂の上の赤い屋根』(真梨幸子/徳間書店)

    それでは、次回もお楽しみに!!

     

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