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11月末に発表された、2019年の文庫売上年間ランキング。新海誠監督作「天気の子」の原作小説が第1位に輝いたほか、18年ぶりの新刊が発売された「十二国記」シリーズ、映画公開に先立ち文庫化された『蜜蜂と遠雷』、芥川賞受賞作『コンビニ人間』などがトップ10入りしました。
『小説 天気の子』は、ランキング発表時点で発行部数62万部のヒットに。また第10位『罪の声』は、初共演となる小栗旬さん・星野源さん出演で映画化され、2020年に公開予定です。
2019年 年間ベストセラー文庫部門(日販調べ)
第1位『小説 天気の子』(新海誠/角川文庫)
第2位『十二国記 白銀の墟 玄の月(1・2)』(小野不由美/新潮文庫)
第3位『蜜蜂と遠雷(上・下)』(恩田陸/幻冬舎文庫)
第4位『マスカレード・ホテル』(東野圭吾/集英社文庫)
第5位『十二国記 白銀の墟 玄の月(3・4)』(小野不由美/新潮文庫)
第6位『十二人の死にたい子どもたち』(冲方丁/文春文庫)
第7位『危険なビーナス』(東野圭吾/講談社文庫)
第8位『絶唱』(湊かなえ/新潮文庫)
第9位『コンビニ人間』(村田沙耶香/文春文庫)
第10位『罪の声』(塩田武士/講談社文庫)※集計期間:2018年11月25日~2019年11月23日
今回ほんのひきだしでは、同じ集計期間の文庫売上データから【作家ごとのランキング】をまとめてみました。
“次に読む本”を選ぶ際の参考になれば幸いです。
第1位は佐伯泰英さん。時代小説の人気作家で、今年は累計2,000万部突破の“平成で最も売れている時代小説シリーズ”「居眠り磐音」の決定版刊行(全51巻)、佐伯作品初の映画化(主演:松坂桃李)など話題が相次ぎました。
この決定版シリーズだけでも、集計期間内には19冊が刊行。著作の売れ行きがよいだけでなく、刊行点数の多さも首位獲得を支えました。
なお2020年1月4日(土)には、『居眠り磐音 決定版』第22巻・第23巻が発売予定です。
そのほかトップ20には、『騎士団長殺し』が文庫化された村上春樹さん、ラングドン教授シリーズ『オリジン』のダン・ブラウンさん、映画公開中『マチネの終わりに』の平野啓一郎さんらがランクイン。
なかでも新海誠さん、湊かなえさんはそれぞれ『小説 天気の子』『絶唱』の1作だけでこの順位となっています。
ちなみに、2019年発売の新刊を対象に「刊行点数の多かった作家」を調べてみると、【第1位:西村京太郎】【第2位:佐伯泰英】【第3位:赤川次郎】の順となりました。
では、年間ベストセラーの集計期間である「2018年11月25日~2019年11月23日」に売れた文庫の全データから、作家ごとのランキングを作るとどうなるのでしょうか。
佐伯泰英さんを押さえ、こちらでは東野圭吾さんが第1位となりました。
一番の要因は、『マスカレード・ホテル』(2014年文庫版発売)でしょう。同作は木村拓哉さん・長澤まさみさん出演で映画化され、今年1月に公開されました。2018年以前に刊行された文庫では、『人魚の眠る家』(2018年11月16日に映画公開)もかなりの売上を記録しています。
第12位の池井戸潤さんは『七つの会議』、伊坂幸太郎さんは『アイネクライネナハトムジーク』『サブマリン』が売上上位となっていました。
・2019年 年間ベストセラー発表!首位に輝いた“平成最後のミリオンセラー”は150万部を突破