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  • #デブあるある から奇跡の復活! 無理なく半年で20kgやせられた方法大公開

    2019年10月05日
    くらす
    花森リド:講談社BOOK倶楽部
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    45歳、ぐーたら主婦の私が「デブあるある」をやめたら半年で20kgやせました!
    著者:桃田ぶーこ
    発売日:2019年07月
    発行所:講談社
    価格:1,320円(税込)
    ISBNコード:9784065165942

     

    「自分の体」=「命」と向き合う女性の記録

    『45歳、ぐーたら主婦の私が「デブあるある」をやめたら半年で20kgやせました!』は、書名のとおりダイエットの本で、「ゆる糖質制限ダイエット」の方法と効果を知るためにとても有用です。わかりやすいし、文章もやさしくて頭に入りやすい。

    でもそれだけじゃなく、「自分の体と真剣に向き合い続ける」女性の奮闘記としても大変読み応えがある。著者の桃田ぶーこさんが戦っていた「糖質中毒」の怖さと、彼女がどうやってそれを克服していったかの様子がとても胸に残る。ぜひ読んでほしい。

     

    「ダイエット」ってとても繊細

    真摯に「自分の体型」と向き合った人には、その人が目指した体型の種類を問わず、ふたつの共通点があると思う。

    ひとつは「どんな自分でありたいか」を自問自答し、「なりたい自分」に近づくためのルールを持っていること。
    もうひとつは「自分の理想やルールを使って、他人をジャッジしない」こと。

    本書を読んで真っ先に感じたのもこの2点。だから「ものすごく成功した人のダイエット本」なのだと思う。ダイエットは、ガチであればあるほど、うまくいけばいくほど、繊細に慎重になる。その繊細さは冒頭の前書きにも滲み出ています。

    この本は、私が太っていたときの日常生活や食べ方などを赤裸々に書いた個人の体験談で、肥満の人みんなが私と同じようなことをしているとは思いません。肥満を否定するために書いた本ではなく、可愛い素敵なぽっちゃりさんや、太っていても健康で人生を楽しんでいる方々は、そのままで問題がないと思います。

    ジムでよくお会いするビキニ(ボディビル競技のひとつ)選手の女性とのおしゃべりでも、この繊細さを感じる。大会前にみるみる黒くシャープになる彼女からすれば、筋肉も脂肪もある色白むちむち系の私は理想じゃないはずだけど、「“私は”こうなりたい」意思をクリアな状態で持ち続けているから、各々の尺度を大切に扱いたくなるし、「いいところ」を見ようとするのだと思う。

    だから、私も、あんまり他人に「やせなよ」は気安く言えない。その人にはその人の尺度があるし。でも「少しだけやせてほしい」と思うときがある。それは「健康を害しているとき」です。

    桃田さんの場合も、まさにこの「健康を害した」状態からダイエットが始まりました。

    まず、ダイエット前はどういう食生活だったかのページで息をのむ。例えばこんな感じだ。


    思わず「ヒャッ」と声が出る。しかも「2度目の朝食」ってなんだ!?

    食パン1斤の図解がこちら。文字で見るだけだと「おいおいおい……」だったけど、なんだか楽しそうで「やめらんねー!」な感じも、少しわかった。こういう高糖質ハイカロリーな食事が、おやつも合わせると8回続くんです。大丈夫なの? ぜんぜん大丈夫じゃないです。桃田さんの体も悲鳴をあげます。

    経験したことのない怖いことが桃田さんの身に起こり、冗談抜きで死を予感します。そして……!

    私やるわ! 私、やせる! やってみせる! ダイエットするわ!!!
    これは私の体が求めていることなんだと強く感じました。そして翌日からダイエットを始めたのです。

    この、桃田さんのダイエットの決意を、桃田さんの友人であり、ダイエット師匠となる“チェブ”は本気で喜ぶんですよ。「やっとその気になってくれた」って。ダイエットって人から言われてやるんじゃなくて、自分で決めて自分でやらないと意味がない。本当、いい友達だな……と思う。

    友達思いのチェブは、桃田さんに「ゆる糖質制限ダイエット」の方法を伝えます。
    ゆる糖質制限は、ご飯や甘いものを全部やめなければいけないのではないし、運動もカロリー計算もいらない

    私の場合、ご飯を完全カットすると肌の調子が激烈に悪くなるので、この方法に大賛成です。カロリー計算なんて一生やってられないし。

    桃田さんのダイエット前とダイエット後の体験をベースに、この「ゆる糖質制限ダイエット」の方法がわかりやすく図解付きで語られます。

    ビフォーです。やっぱり「ヒャッ」と声が出る……。

    アフター。コツがわかりやすい。
    実践もわかりやすい。

    食べる順番、調味料、間食をとる方法……などなど、ひとつひとつのコツが丁寧に語られます。私は“もずく酢ファースト作戦”を「めかぶ」も交えつつよくやっています。こうすると食後の眠気も穏やか。

     

    中毒と戦う

    「ゆる糖質制限ダイエット」のことがよくわかると同時に、本書の後半では、ダイエット中のメンタル面の話も語られます。20年以上続けていた糖質山盛りの食生活を桃田さんに思い出させるように囁く“デブ脳”との戦いです。

    この描写が、もう本当に「中毒との戦い」そのままなんです。
    挿絵がコミカルなので読んでるこっちは救われているが、ご本人の胸の内は地獄のようだったろうな……と思う。「このままだと死ぬ!」と思って始めたダイエットだったわけですし、このデブ脳の囁きは死ぬことに繋がっています。本当に怖かったはず。

     

    そして、卒デブ後

    やせてよかったこと、びっくりしたことも面白い。体の不調が取り除かれただけではなく、こんなことも。
    よかった……。

    最後に、桃田さんのナイスなお友達“チェブ”の言葉をもうひとつ引用したい。

    やせる方法ではなく太らない方法、これが身につけば一生リバウンドしない!

    これは真理だよなあと思う。私たちは、ダイエットをしても、太っても、人形じゃないから、その体型が一生固定されるわけじゃないです。無理のない食生活と生活習慣を通して「太らない」状態をコツコツ続けていくだけ。だから、それはつまり「ずっと太ったまま」と決められているわけじゃないことにも繋がっていると思います。

    (レビュアー:花森リド)


    ※本記事は、講談社BOOK倶楽部に2019年8月23日に掲載されたものです。
    ※この記事の内容は掲載当時のものです。




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