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1.老化は病気であり、治療も予防も可能だ。機能年齢、危険因子から自分の弱点を知り、是正すれば、若さを保つことができる。
2.体内のタンパク質と食物から摂取する糖が結びつくことで起こる「糖化ストレス」は、老化現象すべてに影響している。
3.糖化タンパク質を増やさないためには、「茶・健康茶」「野菜・ハーブ」「発酵食品」「フルーツ」を積極的に摂取するのがおすすめだ。
メディアで「体にいい」と紹介された食品は、爆発的に売れる。スーパーに行けば、すでに品切れ。探し回ってやっと手に入れたものの、あっという間に飽きてしまった――そんな経験はないだろうか。いくら体にいいといってもなかなか続かないのが人間だ。かく言う私も、身に覚えがある。
本書は、抗加齢医学の第一人者による、エビデンスにもとづいたアンチエイジングの指南書である。本書では、アンチエイジングのノウハウはもちろんのこと、老化が起こるメカニズムまでがわかりやすく紹介されている。アンチエイジングには、体にいい食物を摂り、体に悪い習慣を排除することが必要だという。なかなか悪習慣を断ち切れない人でも、その何気ない行動が体の中でどう作用しているかを知れば、きっと考えさせられるだろう。
老化を予防することは無理難題ではない。小さな正しいことを積み上げるだけだ。「最善の策はとれなくても、そのときにできる2番目、3番目にいいことをしよう」という著者の言葉がそれを物語っている。
今、健康だから、若いから無関係だと思うのは大間違いだ。今この瞬間にも、危険因子が体に悪影響を与えているかもしれない。「ちょっと気を付ければできること」はたくさんある。特に私のようについつい流行の健康法に乗っかりたくなる人には、一度、本書を読んでいただきたい。エビデンスにもとづいたアンチエイジングの大切さを実感できるのではないだろうか。