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  • 「お金がない」人ほど早く結婚した方がいい?!結婚のハードルを下げる「しょぼ婚」のすすめ

    2019年09月08日
    くらす
    ベストセラーズ書籍編集部
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    「結婚したいのにできない」を脱して「等身大の結婚」に最短でたどり着く方法

    いつかは結婚したいし子どももほしいが躊躇している男性は、従来型の結婚観に縛られていることが多い。経営コンサルタント、YouTuberであり自身も現在結婚して子育て中である、えらいてんちょう氏が上梓した『しょぼ婚のすすめ』には、そんな呪縛に捕らわれて年を取り手遅れになる前に、自分の身の丈にあった結婚をして今すぐ幸せな生活を始めるための新しい結婚観と知恵が詰まっている。

    しょぼ婚のすすめ
    著者:えらいてんちょう
    発売日:2019年07月
    発行所:ベストセラーズ
    価格:1,404円(税込)
    ISBNコード:9784584139288

    生涯未婚率の上昇と少子化が止まらないと言われて久しい。しかし実際は「結婚はしたい。できたらその先に子どもがほしい」と思っている人が世の中にあふれている。なぜこんな矛盾が生まれたのか。

    最大の原因は、経済的な不安を抱くことなく、条件のより良い相手と結婚したいというバブル的結婚観や、恋愛の末にゴールインするのが幸せという風潮に縛られて結婚のハードルが上がってしまったことであろう。

    例えば、結婚相手に望む条件の代表格に「年収」があるが、20~30代未婚女性が結婚相手に求める最低年収は、400万円以上が半数超え(図中の赤枠内。20代は57.1%、30代は68%)という調査結果がある。
    明治安田生活福祉研究所・2016年3月調査「20~40代の恋愛と結婚」より

    対して、該当する年収400万円以上の男性は20代で15.2%、30代でも37%にとどまる(図中の赤枠内)。現代日本においては20代の8割、30代の6割を占める、年収400万円未満のほうが多数派だ(図中の黄枠内)。
    明治安田生活福祉研究所・2016年3月調査「20~40代の恋愛と結婚」より

    このままでは、大多数の男性が対象外となりマッチングしない。年収200~300万円の人たちが最多であるが、耐え忍んでいても何か一発逆転を狙っても、このご時世にいつか必ず年収が100万円も上がる保証はない。非正規社員、特に派遣社員は通勤定期代すら出ないのが当たり前なのに、時給アップで年収が100万円増えるなどほぼあり得ないだろう。

    では、もう「詰んだ」と結婚を諦めるしかないのか? いや、むしろ逆である。年収その他の条件に縛られる古い結婚観を上書き削除し、自分にふさわしい相手を得て今すぐ結婚する「しょぼ婚」に注目が集まっているのだ。

    「しょぼ婚」では、勝ち組でもリア充でもない現代の大多数を占める20代~30代が、ある意味、自分の中にある“しょぼさ”を認め肯定してあげることで、等身大の結婚に最短でたどり着けるという。

    結婚希望者の大半がつまずく高いハードルも、挑む必要がないくらい次々下がっていくというのだが一体どういうことなのか? 「しょぼ婚」の考え方のポイントをいくつか見ていこう。

     

    「お金がない」「貯まっていない」人ほど、早く結婚した方がいい

    まず前提として、今の日本ではどれくらいの人が「結婚したい」と思っているのだろう。18~34歳の未婚男女のうち「いずれ結婚するつもり」は約9割にのぼる。国立社会保障・人口問題研究所 2015年実施「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」より

    しかし、もし1年以内に結婚するとしたら障害になるのは「結婚資金」という答えが圧倒的多数である。挙式や新生活用のお金がないことがネックだというのだ。

    結婚はしたいけれど「お金がないと結婚生活を始められない」「お金をもう少し貯めてから結婚したい」と考える人がいかに多いかが浮き彫りになっている。
    国立社会保障・人口問題研究所 2015年実施「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」より

    しかし「しょぼ婚」では、これを感情の問題ではなく経済的にも誤りと指摘する。

    そもそも現代の日本は20年以上続くデフレから脱却するどころか、給料は上がらず雇用は不安定、さらに消費増税が待ち受けている。日々の生活はますます厳しくなるうえに、十分な結婚資金を蓄えようとしたら、相当の月日を重ねなければならない。結婚するまでに年を取りすぎてしまうことは、男女問わず不利に働くので避けたいところである。

    結婚前には自分も一人、相手も一人で生きている。結婚後は各自で払っていた家賃、食費、光熱費を下げられるうえに、風呂やトイレ、台所の掃除に費やす労力も大幅に削減。二人で暮らすほうが生活コストは圧倒的に下がる。一人ではカツカツでも二人生活で余ったお金は貯蓄に回せるので、早く結婚した方がむしろお金が貯まるのだ。しかも結婚してどちらかの収入が少なければ税制上の優遇も受けられる。

    加えて、結婚式はいまや格安で挙げることができるし、新生活の衣食住も自分たちの収入に見合った分で始めれば問題ない。それより本当に大切にすべきは「結婚すると心に誓い、婚姻届を提出し、二人で力を合わせて一緒に生活していく」という結婚の本質のほうである。

     

    「ちゃんとしてから結婚」は順序が逆。結婚すれば「ちゃんとなる」

    「お金を貯めてから結婚したい」という考えに通ずる部分もあるが、主に仕事で「ちゃんとしてから結婚したい」という独身者は多い。だが、どこをどう「ちゃんとしよう」としているのか? いつ「ちゃんとする」のか?計画を立てている人は少ないのではないだろうか。そうなると一生ちゃんとできず、永遠に結婚できないことになる。

    会社組織で働く男性は特に、出世に大きな影響を与えるくらい、結婚すると信用度が格段に上がる。昭和の昔ほどではないかもしれないが、上司からは「あいつは結婚もしたし、昇給のために手柄を立てさせてやろう」「新婚の奥さんが待っているんだから早く帰してやろう」と思われる場面も出てくる。仕事では周囲からの信用や目線で驚くほどちゃんとしてくるのだ。

    夫婦間では一緒に生活をやっていくという覚悟を持ち、お互いが相手にとって居心地のいい関係であろうとし続ければ二人とも成長する。「もう少し良いタイミングがあるはず」という考え方にそれほど意味はない。結婚すればちゃんとなるので、安心して結婚に踏み切ってよいのだ。

     

    「お金がない」「低年収」は十分な子育てができない、は事実ではない

    日本では現状、子どもが欲しければ結婚がほぼ必須になるが、子育ては結婚の比でないほどお金がかかるイメージが強くハードルの高さを感じる人が多い。

    20歳~39歳の未婚者に聞いた「子育ての不安要素」で一番多かったのは「経済的にやっていけるか」が65.1%。以下、「仕事をしながら子育てすることが難しそう」、「子育てするのが大変そう」と続く。
    内閣府実施・平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」より

    もし、親が食べていくにも困るような「絶対的貧困」であるなら、子どものためにも生活保護などの公的扶助を国民の権利として当然受けるべきである。子どもがいればその分が加算されるので、学校でかかる諸費用なども教育扶助で支払えるようになっている。

    しかし、周囲の人と比較して自分の年収が低い「相対的貧困」を不安に思い、子どもに満足な教育を受けさせられないのではと悩むのなら少し的外れである。年収は教育の質に直結しないからだ。

    何千万円と収入があっても教育を放棄している親の元では子供の知識欲が育たないように、お金がなくても公園に連れていって四季の草花や虫の名前を覚えさせる、図書館に連れて行って無料で文化資本にたくさん触れさせるなど、教養豊かな人に育てることは可能である。

     

    「いい相手がいない」と嘆く人に「本当にふさわしい相手」とは

    結婚したらお金も貯まるし、ちゃんとするし、お金がなくても立派に子どもを育てる術はある。しかし経済的ハードルは下がっても、依然として直面するのが「相手がいない」問題だろう。

    結婚意思のある未婚者が独身でいる理由は、18歳~24歳では「まだ若い」「仕事(学業)に打ち込みたい」が多いが、25歳~34歳では「適当な相手にまだめぐり会わない」が逆転1位となり、男性45.3%、女性51.2%となっている。

    国立社会保障・人口問題研究所 2015年実施「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」より

    ここでいう「適当な相手」とはどんな相手だろうか。同調査で未婚男女が結婚相手に求める条件は男女とも1位は人柄だが、女性に対しては「容姿」、男性に対しては「年収」が上位に入っている。

    【結婚相手の条件として考慮・重視する割合】
    ●男性が女性に対して
    (1)人柄 ………………………95.1%
    (2)家事・育児の能力 ………92.8%
    (3)仕事への理解 ……………88.2%
    (4)容姿 ………………………84.3%

    ●女性が男性に対して
    (1)人柄 ………………………98.0%
    (2)家事・育児の能力 ………96.0%
    (3)経済力 ……………………93.3%
    (4)仕事への理解 ……………93.2%

    しかし、年収800万円の男性だからと我慢して結婚しても、体をこわして会社を辞めてしまうこともあり得る。自分より20歳も若く容姿端麗な女性を望んでも、彼女は同年代の男性を選ぶだろう。

    あたかも結婚がゴールであるかのように思い込み、条件のよい夫との結婚で人生の大逆転を狙ったり、トロフィーワイフを得ようとしてもしょうがない。自分は自分とだいたい同じくらいの人としか結婚しない(できない)からだ。自分にふさわしい適当な結婚相手とは、「人間としての総合力が釣り合う人」。友人や知人から紹介されるレベルの人であり、それが周囲から客観的に見た自分のレベルなのだ。

    また、婚活している女性にありがちなのが年収や学歴、家柄などの条件重視で相手を絞りこんだが「どうしても顔が好きになれない」「生理的にムリ」で、恋愛感情を持てないからと結婚に至らないケースだ。年収や学歴よりもっと大切な結婚の条件は、一緒にいて不快ではなく心地よいこと。さらにいうと、恋愛は衝動だが結婚生活は現実の積み重ねだから、ドキドキ感は必須ではない。

    結局、大事なのは男女問わず「人間として好き」という直感である。「恋人としてはいいけど結婚するにはちょっと」という人がいるように、「恋人という感じではないけれど結婚相手としては適している」という人も存在するのだ。そういう目であらためて周囲を見渡せば、昔からの友達や身近な人の中にふさわしい相手は潜んでいて、実はすでにめぐり会えているかもしれない。

    もしそんな相手女性が見つかり「しょぼ婚」に賛同してくれるなら、勇気を出して今すぐ結婚を申し込んだ方がいい。そのような女性に二度と会える保証はないし、1日でも早く結婚してお金を貯め、ちゃんとして、子どもへの準備も始めるほうがよいのだから。

    このように結婚のハードルをことごとく下げてくれる「しょぼ婚」は、本当に結婚したいと思っている人が何も変わる必要なく、婚活して疲弊する必要もなく、そのままの自分で結婚する道を開いてくれる。つまり、現代の未婚化、晩婚化、少子化という問題をまとめて、ゆるく解決する可能性を秘めている。


    ※本記事は、BEST T!MESに2019年8月20日に掲載されたものです。
    ※この記事の内容は掲載当時のものです。 




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