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  • 「老化は進化よ!」70代現役モデル マダム・チェリーの「人生が楽しくなるおしゃれ」

    2019年08月25日
    くらす
    ほんのひきだし編集部
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    若白髪が悩みです。遺伝のようで、母も姉も私も20代から白髪が。30代からは月に1回の美容院での根元染めを欠かしたことがありません。
    放っておいたら4分の1くらい白髪なんじゃないでしょうか。おぞましい白さで憂鬱です。

    でも最近「グレイヘア」が注目されて、周りの同年代の女性からもちらほら「グレイヘアって素敵。自分もやりたい」という声を聞いたりして、「あれ? これはもしかして自分のありのままの髪でもいい時代がやってきた?」と期待に胸を膨らませておりました。
    でもそうは言っても、やっぱり白髪頭だと10歳、下手したら20歳くらい老けてしまいそう。
    結局やめる勇気が出ない根元染めなのでした。

    そんな迷える私の手元に運命のように届いた1冊の本が、本書、『マダム・チェリーの「人生が楽しくなるおしゃれ」』でした!
    70歳を超えてなお美しく生き生きと生きる女性が、ページを開くごとに現れます。
    私は胸が高鳴り、興奮しました。

    ページをめくるたびに「かっこいい……!」「素敵……」「綺麗……」とため息のような、感嘆のような声が漏れっぱなしです。ダダ漏れ。

    70歳を目前にモデルにスカウトされ、ご自身のカフェ経営にモデル業に大活躍のマダム・チェリー。
    その魅力はどこにあるのか? どうしてこんなに美しく楽しく幸せそうなのか?
    その秘密を少しだけ紹介します!

    マダム・チェリーの「人生が楽しくなるおしゃれ」
    著者:マダム・チェリー
    発売日:2019年06月
    発行所:講談社
    価格:1,650円(税込)
    ISBNコード:9784065161005

     

    〈魅力1〉グレイヘアが素敵!

    冒頭に書いた私の悩みを一掃してくれたのが、

    グレイヘアは人生を重ねたご褒美のようね。

    という言葉。この言葉を聞いてはっとしてじんわり泣きそうになりました。
    確かに若い頃はできない、年齢を重ね時間をかけたからこそできるおしゃれであり、美しさです。
    もっと自分の白髪に自信をもっていいのかもしれない。そう思わせてくれた言葉です。一生忘れないでしょう。そのくらいインパクトがありました。

    マダム・チェリーは40代前半から髪が白くなり始めたそうです。

    なんて白いシャツが似合うのかしら! 髪が白くなり始めて真っ先に思いました。(略)周りから「きれいね」と褒めてもらうのもうれしくて、染めようなんて考えもしませんでした。

    白くなり始めた髪を美しいとポジティブに捉えるその精神とセンスに脱帽。
    自分が美しいと思うものを信じる力が強いんだと思います。素晴らしい。

    30秒で作るマダム・チェリーのシンボル的な夜会巻きはもちろん、カチューシャやかんざしを用いたスタイルも、黒髪よりずっと美しく見えてきました。
    「グレイ」というより「銀色」に輝いていますよね。

     

    〈魅力2〉老いを「衰え」とせず「進化」と捉える考え方が素敵!

    年齢を重ねることで失うものばかりに目が行きがちですが、マダム・チェリーは違います。
    老いとともに得た経験、自信、自分を知り尽くすこと、積み重ねた好きなもの。
    若い頃にはなかったそれらが、自分を無敵にすると言います。

    人間、老いとともに下降するものではない、上昇し続けるものと信じることが大切なんだと思い知らされました。

    シミもシワもたるみも隠さない! アクセサリーをボリュームたっぷりにつけることができるのも、年齢を重ねたからこそ。
    本当によく似合っていますね。

     

    〈魅力3〉素直さを最も大事にしているところが素敵!

    マダム・チェリーの一番の魅力は、その内面だと感じました。
    とにかく素直で自分の心や感性や勘に正直。憶測するに、周囲の人に対しても裏表なく、ストレートに愛情などの感情を表現する人なんだと思います。
    彼女の幸福度の高さはその素直さから来ているように思えるのです。

    よく「好き」と「似合う」は違うともいいますが、私はそんなふうには思いません。自分が好きかどうかがすべて。「好き」と思ったら、絶対似合うのです。自信をもって!

    そう断言し、綺麗でカラフルな色をてんこ盛りに使ってしまう。
    なんて素敵なんでしょう! かわいい! こんなかわいい70歳に自分もなりたいと思うとそれだけでワクワクします。

    ファッションだけではありません。
    第4章「愛しいマイライフ」ではご両親やご主人との思い出、ご自身の歩んできた人生を語っているのですが、人生の要所要所の選択がすべて自分の気持ちや直感に忠実なのです。
    結婚を決めた瞬間、50代でカフェを始めたとき、70歳でモデルを始めたとき……。
    みんな「縁」「心地よいと思うもの」「ひらめき」で決めているんですよね。

    非常に共感できます。根拠が「自分の正直な心」にあると、後悔があまりない気がします。
    幸せや自信はそういうことの積み重ねなのかなあと。私も人生折り返し地点に来てそう考えます。

    女性の人生は長いです。これから平均寿命も90歳、もしかしたら100歳になり、「老い」の時間の方が長くなるかもしれません。
    でもそこで衰えから自信をなくしたり、気持ちが下降してはもったいない!
    マダム・チェリーの表情からにじみでる幸福感。それは一体何なのか。
    そこから学ぶべき哲学は、力強く心に響くことでしょう。

    *

    (レビュアー:野本紗紀恵)


    ※本記事は、講談社BOOK倶楽部に2019年7月13日に掲載されたものです。
    ※この記事の内容は掲載当時のものです。




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