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1.「疲労」は、溜まったまま放置すれば人生のリスクにもなり得る。「疲れてもすぐ回復する体」をめざし、まずは自分の体質を知り、自分の体に合った方法で疲れをとろう。
2.胃腸に負担をかけないように食べることは、疲れにくい体をつくるためにとても大切だ。また、疲れているときに刺激するとよい味覚は、体質によって酸味がよい、甘味がよいなど異なる。
3.自分自身が「フィールグッドな状態」であるかどうかという感覚を大切にし、心身のサインに気づけるようにしよう。体質に合わせて体の疲れをとるようにすれば、自然と心の疲れもとれていく。
現代人は疲れている。そのため、テレビや雑誌やインターネットを見れば、疲労ケアの情報や提案が盛りだくさんだ。「これを食べると疲れに効く」というものから、スポーツやアウトドアでリフレッシュしようというものまで、バリエーションもさまざまである。
しかし、「『誰にでも効く疲労回復法』はない」、と著者は本書冒頭で断じている。一人ひとりの体質や性格は違うのだから、それぞれに効果のある疲労のとり方もまた違うのだという。たとえばスタミナをつけようと焼肉を食べたら胃もたれしてしまった、というケースのように、疲労をとろうとして自分に合わない方法を選んでしまえば、かえって疲れが溜まるということになってしまうそうだ。
著者は多くのエグゼクティブやクリエイターを顧客に抱える鍼灸師である。本書では、東洋医学の知恵を活かした疲労のとり方を解説しているが、その語り口は西洋医学の視点もふまえており、現代的でわかりやすい。具体的には、本書は体質タイプを見極める特製チャートに従って、実際に自分の体質を知るところからはじまる。体質別の詳しい疲労回復方法とともに、体をいたわるための東洋医学の考え方を学べるようなつくりになっている。
日々の疲れがなかなかとれないという方は、本書を通して、自然な体の治癒力を活かす回復方法を取り入れてみてはいかがだろうか。