'); }else{ document.write(''); } //-->
普段香水をつけなくても、持ち物からいい香りがするとちょっと嬉しくなりませんか? それが自分で作った“自分だけの香り”だと、なおさら特別に思えてくるはず。
今回はそんな“自分だけの香り”が作れるキット「香りのワークブック」をご紹介します。監修は化粧品製造の大手・資生堂。実は、日本で初めて本格的な香水を作ったのが資生堂なのだそうです。
セット内容は、7種類の香りのペーストと木製のスティック、小さな耐油紙、香りのノートブックの全10点です。香りのノートブックでは「perfume(=香り)」という言葉の由来や香水の起源、日本における香りの歴史、調香師の仕事なども紹介されています。
それではさっそく、香りを調合してみましょう。まずはどの香りを使うか選ぶところから。香りのノートブックで、それぞれのペーストがどんな香りなのか確認します。
たとえばホワイトフローラルなら……
スズラン、ガーデニア、沈丁花など春の白い花束をイメージした香りです。石鹸の香りにしたらステキかも。
もし初めてで迷ったら、調香師さんのレシピを作ってみましょう。ほんのひきだし編集部は、お手本レシピから「さわやかなイメージの香り」を作ることにしました。
ケースから木製スティックで少しすくって、耐油紙に乗せます(シトラスを3)。
割合に気をつけながらもう一つの香りペーストを乗せ(ローズを1)、2つのペーストを混ぜます。
耐油紙は手紙のように折りたたむことができます。とても小さいですがしっかり香るので、ケースからすくうときにも、スティックの角にちょっぴり乗せるくらいでちょうどいいです。
ちなみにこの耐油紙は「香りの手紙」という手作り文香(ふみこう)用のシート。便せんと一緒に封筒に入れておけば、受け取った人が封を開けたとき、いい香りも楽しんでもらえるはず。ハンカチやタオルに挟むのもよさそうです。
香りに気を配るようになったら、外を歩いているときの植物や食べ物のにおいにもきっと敏感になります。ぜひいろんな香りを楽しんで、「これは◯◯な香りだな」とイメージを膨らませてみてください。お子さんがいらっしゃる方、特に女の子の場合は、香水やお化粧への憧れが芽生える年頃のプレゼントにもおすすめです。
最後に大人の皆さんへ、鼻だけでなく脳でも香りを楽しめそうなこちらの本をご紹介します。
資生堂で調香師として長年研究を続けた中村祥ニさんによる「香りの世界」への道案内。歴史的人物と香りの関わりや、芸術の世界で表される香りの紹介、香りと心身の関係などが紹介されています。
現代で最も人気のある調香師の1人であるジャン=クロード・エレナさんによる香りと調香師という仕事の手引書。2004年にエルメス専属の調香師となり、売上を3倍に伸ばしたともいわれています。
こちらは先述のジャン=クロード・エレナさんの哲学や日常を綴ったエッセイ。読んでいるとゆったりした時間が流れます。本からもいい匂いが漂ってきそうな一冊です。