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  • カロリー制限や運動ではやせない!「肥満」の真実と「太らないカラダ」の作り方

    2019年06月07日
    くらす
    日販 ほんのひきだし編集部「日販通信」担当
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    減量にもっとも大切なのは、「食事の量や内容ではなく“回数”」という意外な真実を解き明かし、北米でベストセラーとなった減量本『トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ』。

    2型糖尿病と肥満に特化した治療を行なう著者が、豊富な最新データと知見から、肥満の仕組みと減量のための具体策を導き出しています。

    医学のみならず、生物学や栄養学など、さまざまな科学的論拠を示した「本当に効果のある減量法」が男女問わず注目を集める本書について、編集を担当したサンマーク出版の梅田さんと販売担当の清水さんに、くわしくお話を伺いました。

    トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ
    著者:ジェイソン・ファン 多賀谷正子
    発売日:2019年01月
    発行所:サンマーク出版
    価格:1,728円(税込)
    ISBNコード:9784763137029

     

    今回取材にご協力いただいた方

    (左から)
    サンマーク出版
    第1編集部 主任 梅田直希さん
    営業部 課長 清水未歩さん

     

    太るのは、カロリーでなく“肥満ホルモン”が原因

    ――ダイエットの本と思って読み始めると、その科学的な情報量の多さに驚かされます。

    梅田 肥満の本で、こんなにたくさんの文献にあたったものはあまりないと思うんです。膨大なエビデンスに基づいた、信頼性の高い内容が特徴ですね。

    清水 なおかつ、医学データだけだと専門的になりがちですが、本書は生物学や社会学、栄養学など、知的教養を満足させる内容も織り交ぜて解説しています。その点も、多くの方に受け入れられている理由だと思います。

    ――肥満とファーストフードは関連が弱いといった項目も、かなり意外でした。人々の食の変遷や社会環境の変化にも触れられていて、興味がそそられますね。

    梅田 北米で肥満が急増したのは、1977年だそうです。それでも、その年に車が急速に普及して人が歩かなくなったり、ファーストフードが急激に増えたという事実はありません。よくファーストフードはダイエットの敵のようにいわれますが、それが直接的な原因ではないんですね。

    しかも北米の先住民族に肥満が広がり始めたのは、1920年代。その原因は「高度に精製された炭水化物」だと著者は説いています。

    ――そこで登場するのが、“肥満ホルモン”の存在ですね。太るのは、カロリーよりも“肥満ホルモン”の働きが関係していると書かれています。

    梅田 それは、食べる回数が増えることで、肥満ホルモンが大量に分泌されてしまうからなんです。だからこそ著者の答えはシンプルで、食事の回数を減らして、食事と食事の間を空ければいいと書いています。それなら具体的で取り組みやすいですよね。

    そうはいっても「何を食べるか」は重要なので、本書では、効率的に健康で太らない体を手に入れるための、「食べるタイミング」と「適切な食べ物」についても解説しています。

     

    リバウンドは、意志の力とは無関係!

    ――「摂取カロリーは消費カロリーの減少を招く」。つまり「食べない人ほどやせにくい」という事実にショックを受ける人も多いのではないでしょうか。

    梅田 カロリー幻想が完全に定着しきっていて、カロリーの少ない食事のほうが、ダイエット効果があるという認識をみなさんお持ちだと思うんです。それが「実は間違いだった」というのはキャッチーでもあるし、カロリー計算をしなくていいんだと思うとほっとしますよね。

    清水 朝は水とコーヒーでいいというのも、いいですよね。朝食を食べる=健康的という考え方が一般的だと思うのですが、本書には「朝食は不要」とも書かれています。一人暮らしの男性などは、特に気が楽になるのではないでしょうか。

    ――「太らないカラダを作っていく」という長期的な視点も、これまでにない切り口かもしれませんね。

    梅田 毎年いろいろなダイエット法が流行るのは、この本曰く、短期的にやせたとしても、その反動は必ず出てくるということ。そこは確かに、世の中のダイエット需要ともリンクしているなと思っていました。

    清水 せっかく苦労してやせても、元に戻ってしまうことはよくありますからね。

    ――「リバウンドは意志の力と無関係」と書かれている点も、なおさら理論を知らなければ、という気持ちになります。

    梅田 『太らないカラダ』と謳っているので、やせた状態をできるだけキープするという内容にもなっています。そこは短期的なダイエット本にはないメリットかもしれません。

     

    “トロント”という言葉をタイトルに付けた理由

    ――そういう意味でも、本書は一般的なダイエット本とはかなり趣が違いますね。

    梅田 本書はもともと、男性を意識して作った本なんです。ダイエット本というと、女性が読むものというイメージが強いですよね。作りもそうなっている場合が多いので、そういった女性向けの本を男性がレジに持っていくのは、なかなか勇気が要ると思うんです。

    とはいえ男性も、「やせたいな」と思っている人は、潜在的には女性に引けを取らないくらい多いはず。特に男性は、ビジネス書などでこういう内容の本も読みなれているのではないでしょうか。

    ――実際の読者層はいかがですか?

    清水 初速の段階では男女比が5.5対4.5くらいでした。

    梅田 こういうテイストの本を、これだけ多くの女性読者も読んでくださるんだなというのは新たな発見でしたね。

    清水 最近は読みものの実用書もだいぶ増えてきているので、こういう文章だけの本を、女性も抵抗なく手に取っていただいているのだと思います。

    ――本書は“肥満大国”アメリカでベストセラーとなっている本の、日本語版ですね。どのような経緯で出版されたのですか?

    梅田 翻訳書の場合は、例えばアメリカのランキングを見て、これはと思った本の版権を交渉して出版するという流れがオーソドックスです。しかし、ランキング上位のものだと、すでに権利が売れてしまっているものも多くあります。

    そこで日本ではまだ知られていないけれど、海外では話題になっている本を掘り起こしたいなと思って見つけたのが本書でした。

    その時点で、すでに日本でも洋書好きの方が書かれたレビューがいくつか上がっていて。こういう健康本だと、アメリカ人の体質には合うけれど、日本人には適合しないということもありがちです。しかし、本書については日本人医師の方も「おもしろい」とレビューを上げていらしたので、それも事前に安心できる材料のひとつでした。

    ――原書のタイトルは「The Obesity Code: Unlocking the Secrets of Weight Loss」で、「肥満コード:減量の秘密を解き明かす」です。「トロント最高の医師が教える」という言葉はどのような理由でつけられたのですか?

    梅田 「トロント」という言葉が冠にくるビジネス書は、初めてだと思うんです。でも僕は、どうしてもこの言葉をタイトルに入れたいと考えました。トロントについて詳しくは知らなくても、最先端の街というイメージはあるでしょうし、いままでタイトルに使われたことがないなら、新しさもある。

    特に男性は野球好きな人が多いので、「トロント・ブルージェイズ」という名前はきっと聞いたことがあると思うんですよね。表紙に青を使っているのも、ブルージェイズのチームカラーに合わせています。

    清水 トロントは、フィギュアスケートの羽生結弦選手の本拠地としても知られるようになりましたよね。

    梅田が『スタンフォード式 疲れない体』や『スタンフォード式 最高の睡眠』を編集したこともあって、書店員さんからも「“トロント”には何か意味があるんですか」とよく聞かれます。

    梅田 『太らないカラダ』だけだと既存の本にもあると思うので、何か引っ掛かりを残さないといけないなとは思っていて。そのときに、都市や大学の名前はいいフックになると思うんです。

     

    ベストセラーを生み出す秘訣は、自分の“本音”

    ――ほかに、本作りで工夫された点はありますか?

    梅田 帯はどの本よりも文字数を多くしてみようと思って、今回はかなりつめ込んでいます。裏表紙に目次を入れているのも変わっているのではないでしょうか。

    ――確かに表紙まわりも盛りだくさんですね(笑)。

    梅田 もともと僕は帯ネームが多いといわれるんですよ、清水からも(笑)。

    清水 確かに梅田の作る本はそうですね。それも、彼が作る本の特徴のひとつになっています。

    ――それは、本作りにおいて新しいことをしたいというお気持ちからなんですか?

    梅田 それよりは、「ちゃんとしよう」いう感じでしょうか。情報がつまっているんだったら、それを帯で伝える。こちらが勝手に判断せずに、打ち出すべきポイントや重要な情報が多いなら、できるだけその匂いが伝わるようにしたいんです。

    ――梅田さんは、本書や、先ほどもお話に出た『スタンフォード式 疲れない体』や『スタンフォード式 最高の睡眠』などいくつもベストセラーを手がけていらっしゃいます。ヒット作を作るコツはありますか?

    梅田 スタンフォードとか、手の届かないところにいるすごい人に、身近な“あるある”を聞くというのは、みなさん興味があるところかなと思っています。

    『最高の睡眠』を企画した当時は、僕の口癖が「眠い」だったんですよ。この眠気がなくなったらいいなと思って、スタンフォードまでお話を聞きに行きました(笑)。

    『疲れない体』もそうで、眠いとか、しんどいとか、そういう体のメカニズムについて超一流の人に聞くと、最新の情報が知れて驚きがあるし、わかりやすい。知識欲が満たされますよね。

    テーマから考えると頭でっかちになってしまうので、何も考えていないときに出た本音をキャッチできるようにしています。

    ――確かに、「眠い」「疲れた」「やせたい」というのは多くのビジネスパーソンに共通する悩みですね(笑)。

    梅田 そうですよね。本書にしても、一般的なダイエット本だと思ってページを開いた方は少々驚かれるかもしれません。しかし、中身自体はそんなに難しくはなくて、最新の減量法について学びつつ、楽しんでやせる情報を手に入れることができます。ぜひ気軽に手に取っていただければと思います。

    スタンフォード式最高の睡眠
    著者:西野精治
    発売日:2017年02月
    発行所:サンマーク出版
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784763136015

    スタンフォード式疲れない体
    著者:山田知生
    発売日:2018年05月
    発行所:サンマーク出版
    価格:1,620円(税込)
    ISBNコード:9784763136879

     

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