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5月4日(土)・5日(日)の2日間、全国各地のメロンパンが一堂に集まる「メロンパンフェス2019」が、アーツ千代田3331(東京都千代田区)にて開催されます。
メロンパンフェスが開催されるのは、2年ぶり5回目。プレーンのメロンパンをはじめ、メロンパンベーグルやキャベツメロンパンなどの変わり種、都内のベーカリーとコラボレーションした惣菜パン「角煮チャーシューメロンパン」まで、さまざまなメロンパンが集結します。
ちなみに角煮チャーシューメロンパンは、味噌と山椒で味付けした豚の角煮を、チーズ入りのメロン皮で包んだものだそう。実際の味がなかなか想像できませんが、甘じょっぱくておいしそうです。
イベントはチケット事前購入制となっており、通常入場券のほか、性格診断で導き出す「処方メロンパン」付きのチケットも販売中。
メロンパンの刺繍ブローチを作るワークショップのほか、今回初となるトークショー、展示会も行なわれます。
しかしこの「メロンパンフェス」、実は単なるメロンパンの祭典ではありません。
今回テーマになっているのは「よりみち消費」。目的のための最短ルートではなかったり、正しさよりも〈楽しさ〉が基準になっているような“心地よい消費”のことを「よりみち消費」と呼び、メロンパンを中心にした楽しい時間が、それらについて考えるきっかけになればと企画されています。
代表の平井萌さんにお聞きしたところ、開催の背景には、コンゴ民主共和国で起きている「タンタル紛争」があるのだそう。
タンタルは電子機器のバッテリーを長持ちさせるために使われるレアメタルの一つで、コンゴでは採掘の利権をめぐって争いが起き、タンタルが武装勢力の軍資金になっています。そしてそこには、500万人を超える犠牲者も……。
タンタルはスマートフォンにも使用されているため「犠牲の上に豊かな暮らしが成り立っている」ともいえますが、平井さんはそれに罪悪感を感じるよりも、お金を払う側にも“幸せ”が成り立つ方法でこの問題を解決できないかと考え、大好きなメロンパンと組み合わせたフェスの開催を思いついたのだそうです。
“いいものだから買う”ではなく、“買ったらいいものだった”で回る社会に。心地よい消費を体験し、消費のあり方に今一度目を向けることが、社会を少しずつでもよりよくする力になるように。
そんな思いが軸になっていることから、トークショーには、素敵な「よりみち消費」へ案内してくれる2人のゲストが登場します。一人は「注文をまちがえる料理店」を手がけた小国士朗さん、もう一人は子どもたちのためのカフェ「クルミドコーヒー」を2008年に開業した、店主の影山知明さんです。
実は平井さん、大の読書好きだそう! ……ということで、今回は平井さんに「おすすめのメロンパン本」を紹介していただきました! 平井さんおすすめは、『メロンパンの真実』と『おかしなパン』の2冊です。
『メロンパンの真実』は、メロンパンのルーツを探った一冊です。名前の由来は? 発祥の地は? 身近な存在のようで、実は謎に包まれているメロンパンの真実に迫っています。
しかし『メロンパンの真実』は10年以上前に出版された本なので、今はちょっと手に入りにくいかもしれません。そこで2冊目のおすすめ、『おかしなパン』です。
こちらは、メロンパンをはじめとする菓子パンにフォーカスした、パン研究所「パンラボ」の池田浩明さんと菓子研究家・山本ゆりこさんの対談集。「メロンパン」の章では、ルーツや歴代のメロンパンの変遷、最近の進化形など、あらゆる角度でメロンパンについて語られています。
だんだん、「メロンパン」という言葉を目にしただけでバターの匂いを感じるようになってきました……。ご紹介いただいた読んでおいしい2冊、メロンパンのお供にいかがでしょうか?
・日時:2019年5月4日(土)・5日(日)13:00~18:00(最終入場17:00)
・会場:アーツ千代田3331 2F体育館(〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14)
・公式サイト:https://www.melonpanfes.com/
●5月4日(土)16:10~17:30
「ただしさ」よりも「たのしさ」を大切にする消費の仕組み・ゲスト:小国士朗(株式会社小国士朗事務所 代表取締役/プロデューサー)
2003年にNHK(日本放送協会)に入局。「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」「プロフェッショナル 仕事の流儀」などのドキュメンタリー番組を制作するかたわら、200万ダウンロードを記録したスマホアプリや世界1億再生を突破した動画を含むSNS向け動画配信サービスを企画立案。また個人プロジェクトとして、認知症の人がホールスタッフをつとめる「注文をまちがえる料理店」などを手がける。2018年6月をもってNHKを退局し、現在はフリーランスのプロデューサーとして活動中。・ファシリテーター:江本珠理(合同会社for here代表)
兵庫県尼崎市出身、茨城県つくば市在住。東京でローカルコミュニティを軸としたゲストハウスの立ち上げやコワーキングスペースの運営に従事。2018年につくばで起業し、同年10月につくば駅前コワーキングスペース「up Tsukuba」をオープン。「誰もが勝手に居心地がいい」場づくりと「小さな経済を回す」を掲げ、ローカルメディアの運営やコミュニティFMにも関わる。
●5月5日(日)16:10~17:30
「金銭換算されにくい価値」を大事にできる社会をつくるには・ゲスト:影山知明(クルミドコーヒー・胡桃堂喫茶店店主)
大学卒業後、経営コンサルティング会社、投資ファンドを経て、2008年に子どもたちのためのカフェ「クルミドコーヒー」を開業、2017年に「胡桃堂喫茶店」をオープンさせた。出版業や書店業、哲学カフェ、田んぼづくりなどにも取り組み、設計図や事業計画をもたない「植物が育つような、いのちの形をした店づくり」を実践する。 地域通貨ぶんじ中心メンバーの一人。 著書に『ゆっくり、いそげ』(大和書房・2015年)、『続・ゆっくり、いそげ』(クルミド出版・2018年)。・ファシリテーター:田中宏明(HITOTOWA INC.プランナー)
長野県飯田市出身。大学休学中に地方と都市部それぞれの地域コミュニティ醸成に触れ、卒業後、フリーランスとして複数のまちづくり関連のプロジェクトに携わる。2015年より、ひばりが丘団地のエリアマネジメントプロジェクト「まちにわ ひばりが丘」の事務局として現地に常駐。2017年よりHITOTOWA INC.に所属し、ご近所付き合いを通じた社会課題の解決「ネイバーフッドデザイン」に取り組む。