'); }else{ document.write(''); } //-->
「イクメン」という言葉がすっかり定着した昨今。「男性も育休を取ろう」と呼びかける会社も増えているようですが、男性の育児休業取得率は、過去最高値ではあるもののいまだ100人に約5人の割合にとどまっており、「育児休業を利用したかったができなかった」との声もあがっているようです(内閣府男女共同参画局「共同参画」2018年6月号より)。
ここで男性の皆さん、もし自分が育児休業を取得したとして、どんな日々を送ることになるか想像できますか?
電通のコピーライターとして働く魚返洋平(うがえり ようへい)さんが考えていた「1日のスケジュール」は、次のようなものでした。
授乳はだいたい3時間おきと聞いたから、朝は7時から始まって1回20~30分くらい、1日8回。オムツ交換もだいたいそれくらい。
沐浴を18時として、自分たちの夕食は20時ごろ。23時前後に交代でお風呂に入って、就寝。
しかし実際に育児休業を取って始まった「生後1か月の子どもとの生活」は、まったく違ったものでした。
授乳の合間にあったはずの“約3時間の休憩”などなく、「授乳→オムツ→あやす」のスパイラル。
当初はなかった「洗濯」「買い出し」「食事の支度」などの細かいタスクが書き込まれ、たっぷり7時間あったはずの睡眠は3分の1ほどになり、円グラフには細い「仮眠」が差し込まれることに……。
生後1か月なので奥さんも産後休業中かと思われますが、「もしワンオペ育児だったらどうなっていただろう」と絶句してしまいます。
育児の大変さを身をもって感じた魚返さん。しかしその一方で、ずっと赤ちゃんと一緒だからこそ立ち会えた“黄金の瞬間”もありました。
言葉にもならない音を、赤ちゃんが初めて口にした瞬間。
沐浴後、赤ちゃんを泣かせることなく寝かしつけられた瞬間。
便秘気味で心配していたところ、ウンチをしっかり出した瞬間。
魚返さんにとってこの瞬間は、仕事でいいコピーが降りてきたときに匹敵する快楽だったそう。
とはいえ、気になるのは「これから」のこと。
・お金は大丈夫なの?
・自分の時間は取れるの?
・職場復帰できるの? 出世の邪魔にならない?
魚返さんの場合はどうだったのでしょうか。
1月27日(日)に発売された『男コピーライター、育休をとる。』は、そんな魚返さんが自身の体験を交えつつ、育児休業の実情を“男性会社員”の立場から綴った一冊。
「ウェブ電通報」で2017年7月から1年2か月にわたって連載されたコラムに大幅に加筆修正し、約4万5,000字を加えて書籍化されました。
男性の育休取得とは、夫婦共働きでの育児とはどんなものか。そして「家族を持つ」とはどういうことか?
自分の思う家族像を、今一度考えてみてはいかがでしょうか。
目次
第1章 育休を開業しよう
第2章 おっぱい、ウンチ、そして育休
第3章 育休への道
第4章 乳母車で街へ出る
第5章 わが家の保活体験記
第6章 5つの育休Q&A
第7章 育休の終わり、 すべての始まり
第8章 「イクメン」にはうんざりだけど
第9章 育休から戻ってみたら(前篇)
第10章 育休から戻ってみたら(後篇)
第11章 隠れ子ども嫌い
第12章 続・わが家の保活体験記
第13章 デイアンドハーフの育児休暇