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『白崎茶会のあたらしいおやつ』『へたおやつ』が料理レシピ本大賞(お菓子部門)を2年連続受賞した、料理研究家の白崎裕子さん。そんな白崎さんの新刊『白崎裕子の料理とおやつ』が発売されました。
本書は季刊誌「うかたま」に掲載された白崎さんの5年分のレシピをまるごと1冊にまとめたもの。
白崎さんの言葉を借りるとこの本には、「忙しくてなかなかつくれないけれど『ほんとうはつくりたいもの』を、限られた時間の中、現代の小さなキッチンで『効率よく』つくるワザや安心なものを食べていくための方法」が満載です。
ご飯の炊き方など調理の基本から、手づくり調味料、それらを活用したおかずなど毎日使えるレシピや、おやつのレシピと盛りだくさんです。
今回は白崎さんのレシピにおける3つのポイントを、本書に掲載されているメニューとともに紹介します。
白崎さんのレシピは材料も手順もシンプルで、特別なものは使いません。自分ではつくれないと思っていたマヨネーズやケチャップ、カレールウ、アイスクリームなどが、身近な素材で簡単にできてしまいます。
こちらは本書に掲載されている「万能だれ」のレシピ(※画像クリックで拡大されます)。
甘酒を使った万能だれは、すべての材料を瓶に入れて振って混ぜるだけ。なのに、市販の焼肉のたれに負けないおいしさです。日をおいたほうが味はなじむので、つくりおきがベスト。甘酒が甘味ととろみをつけてくれます。
レシピごとに掲載されている白崎さんと編集部の対談やコラムも、本書の読みどころの一つ。
なぜその素材を使うのか、どうしてその調理法なのかが記載されていて、安心・納得できるうえ、レシピのアレンジ方法もわかるため、料理のバリエーションが広がります。
冬におすすめの「おでん」の具も簡単に手づくりできるのです。添加物や塩分が心配ながんもどきや練り物も、材料をポリ袋の中でもんで混ぜるだけでつくれます。
白崎さんのレシピで特徴的なのは、日本の伝統食材を使っていること。地粉(地域で作られている小麦粉)でピザ、米粉と甘酒でケーキ、豆乳でアイスクリーム……。昔からある日本の食材であらゆる料理をつくります。
こちらは本書に掲載されている、豆乳と米粉で作るアイスのレシピ(※画像クリックで拡大されます)。
乳製品をまったく使わないのに、クリーミーでコクのあるおいしいバニラアイスができてしまいます。アイスの素をつくっておけば、いつでも食べられるので、コンビニにアイスを買いに行かなくてよくなるかも……?
卵や牛乳、バターは使わず、材料が植物性素材中心なのも、白崎さんのレシピの大きなポイント。
アレルギーのある人もそうでない人も、食べる人を選びません。もちろんガッツリごはんが好きな若者も満足できる味。みんなで食卓を囲むことができるのです。
本書には、植物性素材でつくられた「ちらしずし」のレシピも掲載されています(※画像クリックで拡大されます)。
薄焼き卵に見えるのは、実は卵を使わない「薄焼き卵風クレープ」。ちらしずしの素となる「すし三郎」は日持ちするので、ご飯があればすぐにちらしずしができます。
「米粉のパウンドケーキ」は、バターと卵はもちろん、小麦粉も使わないのでグルテンができません。だから混ぜ過ぎても失敗なし。同じ生地で下の写真のような「いちごのクランブルケーキ」もできます。
最後に、白崎さんのレシピのポイントをおさらいしましょう。
「とにかく簡単、おいしくて、何より安心」「日本の伝統食材でつくる新しい味」「子どもから大人まで、みんなが食べられる」……そんな素敵な料理が本書にはたくさんつまっています。
今回紹介した以外にも、クリームコロッケ、マカロニサラダ、海苔巻き、坦々麺、スープなど家族みんなが喜ぶメニューが満載。台所においておきたい1冊、プレゼントにもおすすめです。