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行動心理コンサルタントで、ベストセラー作家でもある鶴田豊和さんの著作『“妻の地雷”を踏まない本』が発売されました。
本書は、妻と夫のコミュニケーションの差に関するアドバイスがマンガと共に綴られた一冊。
発売時にTwitter上で行なった「#妻の地雷コンテスト」では、不満や不服を赤裸々に吐き出せるハッシュタグに、ここぞとばかりに妻たちの不満が爆発し、応募総数は1,500件を突破するなど話題になりました。
ちなみに大賞作品である「超イラッとグランプリ」に選出されたツイートはこちらです(※絵文字や改行等、一部省略・変更しています)。
【もうご飯作らない】
2人目妊娠が発覚して、仕事と育児と家事の両立で悩んでいた私に対して「今日の夜、会社の人たちと外で食べてくるね! たまにはちょっといいもん食べてくるわ」と言ったこと。普段つわりに苦しみながら作ってる料理を何だと思ってるんだと激怒しました。
妻が悩んでいるときの、夫の配慮に欠けた発言に対する怒りに、多くの共感が寄せられました。
先ほどのツイートでもそうかもしれませんが、夫側からしてみたら「そういうつもりではなかったのに」という発言でも、妻の怒りを生んでしまう場合が多くあります。
例えば明らかに体調が悪い時に、夫が「夕飯どうするの?」と聞いてきたとき。この時妻は、「こんなときまで食事の準備をさせるの?」「食事の心配より、私のからだを心配してほしい」と考え、地雷が爆発することが想定されます。
でも実は夫は、夕飯を作らせようと思って聞いたわけではなく、「何か買って来てもいいし、自分(や子供)は外に食べに行ってもいい」と考えて聞いたのかもしれません。ただその判断を妻に仰ごうとしただけで、悪気はないのです。
つまり夫婦間の怒りは「男女の違い」から生まれているものが多く、その理由を知っていれば、妻を怒らせる確率を下げたり、夫婦が悪い方向に進むのを防いだりすることが出来ます。
本書では、妻の具合が悪い時に「夕飯どうするの?」と聞いた際に衝突が起きる原因として、下記の3つを挙げています。
1.「食事を考えるには結構な時間と労力がかかる」ということを夫が認識していない
妻は「食材、栄養バランス、家族の好み、予算、調理にかかる手間と時間」など、食事について多くの時間を使って考えています。
例えば「取引先との接待のセッティングを頼まれること」を考えるとわかるように、食事のメニューを考えることは、結構な時間と労力がかかるのです。
2. 普段妻が食事の準備をしている夫婦の場合、「食事のことは妻に全面的に任せている」と夫が考えている
多くの男性は他者から細かく指示を出されることが苦手だそうです。
したがって夫側に「食事のことは妻に全面的に任せている」という認識がある場合、「その分野については勝手をしないのがマナーであり、むしろ責任者である妻の指示を仰がなければ失礼」と考えている可能性があるといいます。
3. 男性の言葉が足りていない
今回のケースだと、夫側が「夕飯どうする? 何か買ってこようか?」と聞いたり、「料理を作れないことはもちろんわかっているけど、何か作ろうか?」などと、丁寧に説明すれば問題は起きなかったはずです。
ところが夫が言葉足らずだったり、「男は余計なことを言ってはいけない」という価値観を持っていたりすると、行き違いが起きてしまうのです。
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上記のようなポイントを夫と妻の両方がわかっていれば、お互いを理解し、良好な夫婦関係を保つことにつながるはず。
本書ではほかにも「子どもが寝るタイミングで帰宅する」「『専業主婦=楽』という夫の言動」など、妻の地雷を爆発させる具体的な言動と、その対策が30項目にわたって綴られています。
「うちだけじゃなかったんだと楽になる」「持っているだけで夫としての株があがる」、そんな感想が寄せられている一冊です。