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大人向けの趣味としてもはや定番となった塗り絵やなぞり書き。しかし今、新たに「スクラッチアート」なるものが人気を集めているのをご存知でしょうか?
スクラッチアートとは、アメリカや韓国など海外でのブームをきっかけに日本でも話題になっている“削る”お絵かきです。黒いスクラッチ面にあらかじめ線画(模様)が描かれており、専用のペンで削っていくと、光る線やカラフルな線が現れます。線を全て削ると、キラキラした1枚の絵ができあがります。
今回ご紹介するのは、2017年7月に発売された『心を癒す大人のスクラッチアート』。「仏像」と「花曼荼羅」の2テーマあり、それぞれ6つの絵柄が楽しめます。また、どちらも専用のペンがセットになっていて、買ったその日から始めることができます。
たとえばこちらの阿修羅像。削る前の下絵はこんな感じです。
見えている白い線を専用のペンで削っていくと……
削ったところが金色になって、神々しい阿修羅像が完成します!
今回は『心を癒す大人のスクラッチアート』発売元の東京書店へ伺い、常務取締役の平田さん、企画編集部の近藤さん・伊東さんに、本書製作の裏側やこだわったポイントなどを教えていただきました。
(左から)
東京書店 企画・編集部 部長 近藤和弘さん
同 企画・編集部 伊東恵美さん
同 常務取締役 平田裕次さん
――『心を癒す大人のスクラッチアート』を私も実際にやってみたのですが、夢中で削っているうちに完成してしまいました。削ったところから現れる色が本当にきれいですし、絵心がなくても本格的な仕上がりになるのが嬉しかったです。すでに人気のある、塗り絵やなぞり書きとの違いはどんなところでしょうか?
伊東:仕上がりがキラキラして、1枚の絵としての完成度が高いところではないかと思います。また、細かく削ったり書き込みをしたりすればするほど、オリジナリティが加えられますし、キラキラ感も増やすことができます。逆に共通しているのは、無心になって取り組むことでストレス解消やリラックス効果があるという点ですね。集中力もつきそうです。
――今回発売にあたって、「仏像」と「花曼荼羅」をテーマに選ばれたのはなぜでしょうか?
伊東:企画の際にまず思い浮かんだのが、スクラッチアートの金色の輝きが映えそうな仏像だったんです。
近藤:花曼荼羅については、「曼荼羅」という幾何学模様のデザインは昔から人気がありました。しかし、最近は塗り絵やなぞり書きの分野でも“花”をテーマにしたものが特に人気です。「削りながら無心になる」という目的とも合ったので、2つ目のテーマは花曼荼羅に決まりました。
――削った時に現れる色は金・銀・4色の3パターンあります。どれも仏像や花曼荼羅の神々しいイラストにぴったりですよね。
近藤:3パターンあることで、より多様な輝きを楽しめるようにしました。特に花は「ギラギラ光るくらいがいいのではないか」ということで、こだわって作っています。
伊東:線画についても、「とにかくたくさん削りたい!」というやりがいを求める声に応えられるよう、“削る”行為に没頭できる複雑なデザインにしています。
▼上から「金」「銀」「4色」。色によって仕上がりのイメージが異なるのも楽しい。
――付属のペンが使いやすいのも、「たくさん削りたい」というお客様の声に応えたものでしょうか?
伊東:そうですね、持ちやすさ・削りやすさにはこだわりました。万年筆のような見栄えにして高級感を出したというのもポイントです。
▼こちらが付属のペン。海外では、なんと竹串で削ることもあるとか……。