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「断捨離」ブームから、早いものでもう5年以上が経とうとしています。「断業」「捨行」「離行」というヨガの考え方を縮めた「断捨離」という言葉は、今や私たちの生活にしっかり根を張っているように思います。
しかし持ち物の少ない暮らしに憧れて「いざ断捨離!」と意気込んでも、手に取るものは愛着があるものばかりで捨てられない……。そのような経験がある方も多いのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが、主婦のわたなべぽんさんによるコミックエッセイ『やめてみた。』です。
『やめてみた。』は、ただ「物を捨てる・手放す」ための本ではありません。タイトルどおり日常の習慣を一つずつ見直してやめてみることを繰り返した結果、「結果的に物が減った」という著者の実体験が綴られた一冊です。
また、「物を減らす」ことも目的ではありません。すべては暮らし方・生き方をラクにするため。そのため考え方の癖や、なんとなく続けてきた人間関係も見直します。
ある日炊飯器が壊れてしまった、わたなべぽんさん。ぽんさんは、とりあえずの代用品として、それまであまり使っていなかった土鍋でごはんを炊こうと思いつきます。
実際に炊いてみて、炊きたてだけでなく一晩おいても味が良いことに気付いたぽんさん。しかも炊いている間にキッチンの片付けも済ませられる! ……ということで、新しい炊飯器を買うのをやめたそうです。
またある時は、「テレビがつけっぱなしになっていると、しっかり向き合って会話をしない」「寝る直前までテレビを見ていると寝付きが悪い」ということに気づきます。
そこで、テレビを捨て……るのではなく、見たい番組がある時だけテレビをつけることにしようと旦那さんに提案。
実際にやってみると、食事中は沈黙が気になって会話が増え、それ以外の時間もなんとなくテレビを見てダラダラすることがなくなったため、読書や音楽鑑賞など趣味の時間が充実したのだそうです。
帰宅と同時にテレビのスイッチを入れたら、それから寝るまでつけっぱなし……という方、一度「テレビをつけるのをやめてみる」を試してみてはいかがでしょうか?
炊飯器やテレビの他にも、わたなべぽんさんは「友達とは定期的に会うべき」という思い込みを捨て、すぐに「すみません」と謝ってしまう癖も捨て、どんどん身軽になっていきます。
今まで当たり前にやってきたことも、ささいなきっかけから見直してみると案外あっさり「要らない」と気付くかもしれません。「見直して、やめてみる」を繰り返して残ったものが、きっと自分にとって本当に必要なことなんでしょうね。
ちなみに料理家の平野レミさんも、こんなふうにおっしゃっています。
心配ありがとー。急に忙しくなっちゃったの。でも好きな料理の仕事だから幸せよ。そうそう、好きなこと見つからず悩んでる子が多いみたいだけど、そういう時は、嫌いなことぜ〜んぶやめちゃうといいわ。それで残ったことが、きっとあなたの好きなことよ。
— 平野レミ (@Remi_Hirano) 2010年10月28日
「物を捨てなきゃ!」と思ってもなかなか捨てられないのであれば、まずはなりたい自分を考えてみてはどうでしょうか?
小さいことからでもなりたい自分を想像して、そこから逆算して行動を変えていけば、結果的に断捨離できているかもしれませんね。
今年も残すところあと2か月足らず。来年の素敵なスタートに向けて、今から「やめて」みませんか?
わたなべぽんさんの『やめてみた。』を読んで〈捨てる快感〉に目覚めたあなたには、より実践的なこちらの本もおすすめです。
具体的な捨てる方法がいろいろと書いてありますよ。
究極のミニマリストここにあり! 断捨離のスペシャリスト(?)たちのお話もあわせてどうぞ。