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全国の書店員さんが「おいしくて手順が分かりやすく、再現可能な内容か」「料理をすることがたのしくなる、または何度でも作りたくなる内容か」などの基準で選んだ「料理レシピ本大賞(正式名称:料理レシピ本大賞 in Japan)」が、今年も発表されました。
料理レシピ本大賞には【料理部門】と【お菓子部門】の2部門が設けられています。エントリーする本は出版社各社が「これこそは!」と自薦したものに限られており、第3回となる今回は、料理部門に123タイトル、お菓子部門には20タイトルがエントリー。一次選考で上位30位(32タイトル)、上位5位(6タイトル)に絞られたのち、最終選考での投票を経て、この度「大賞」「準大賞」「入賞」「ママ賞」(お菓子部門は大賞のみ)が決定しました。
今回見事大賞に選ばれたのは、2015年10月の発売以来売れ続けている『つくおき』。選考委員の書店員さんからは、「通勤途中の働く女性が他の本といっしょに購入される姿が印象的でした。レシピ本の購入が目的でなくても、つい手に取ってしまうのは、毎日の食事の準備に気負わず取り入れられるからだと思います」とのコメントも寄せられています。「なんでこんなに売れているんだろう?」という興味から手に取って、『つくおき』の使いやすさに惚れ込んでしまった方も多いようです。
選考委員コメント
・とにかく写真が綺麗で見やすい! 「作るのは週末だけ」なので、毎日献立を考えなくていいし、平日がラクになるのはとても魅力的。誰もが忙しいこの時代には、是非活用してみたい一冊だと思う。
・朝のお弁当作り、夕方のバタバタが、こんなにラクになるなんて。ちょっと感動ものです。
・1年間、息子の弁当を作ることになったわたくしは「つくおき」の大事さが身にしみております(笑)。
準大賞に選ばれたのは、『食品の保存テク』と『一日がしあわせになる朝ごはん』。『食品の保存テク』は厳密には「料理レシピ本」でないものの、これまでの常識をくつがえすような保存テクニックが満載で、料理をする人皆にとって参考になるということで選ばれました。
『一日がしあわせになる朝ごはん』は、「ほとんど5分で作れる」朝ごはんのレシピを210個も掲載した一冊。「一つのメニューに色んなバリエーションがありとても分かりやすく、料理が苦手な人や、普段あまり料理をしない人でも作ってみたくなるレシピ」との選評も。夜眠る前に読んで「明日の朝はこれを食べよう」と選んでおくと、次の日目覚めるのが楽しみになるレシピ本です。
書名 | 著者/出版社 | 価格(税込) |
帰ってから作れるおかず200 | オレンジペ-ジ | 750円 |
手間をかけずにこの「ほめ言葉」が聞こえるレシピ | 小田真規子/文響社 | 1,458円 |
これだけで、ラクうまごはん | 瀬尾幸子/新星出版社 | 1,296円 |
別冊NHKきょうの料理 おふくろの味定番100 | NHK出版 | 1,404円 |
週末作って毎日簡単!作りおきのラクうまおかず350 | 平岡淳子/ナツメ社 | 1,404円 |
たっきーママの簡単作りおきと時短おかずで朝すぐ!弁当 | 奥田和美/扶桑社 | 1,296円 |
漬けたら、すぐおいしい! | 堤人美/講談社 | 1,296円 |
夫もやせるおかず作りおき | 柳沢英子/小学館 | 1,080円 |
東京カリ~番長・水野仁輔のいまはなき名店に学ぶ!まぼろしカレ- | 水野仁輔/地球丸 | 1,728円 |
入賞したのは上記の9冊。おいしいのはもちろん、「時間のない時にパパッと作れるレシピ」「繰り返し作り続けたいレシピ」「読みやすい・使いやすい本のつくり」である点などが評価されています。
今回新たに設けられたママ部門では、NPO法人チルドリンの協力のもと、一次選考を通過した料理レシピ本の中から10人のママが5タイトルを選定。さらに8月21日に開催された「エネママまつり in 大阪ATC」に来場したママたちが、実際に本を手に取ったり試食したりして投票によって大賞を決定しました。
『女ひとりの夜つまみ』は、人気ブロガーのツレヅレハナコさんによる「おつまみのレシピ本」です。これがママ部門の大賞に選ばれたのはちょっと意外でしたが、「本当に簡単なのに、食べたことのない感動があります!」「世界中の美味しいものとお酒をこよなく愛する著者のセンスに脱帽です」と絶賛の声多数。お酒が飲めない人をも「作ってみたい」とワクワクさせるような本で、お酒好きに嬉しい「お酒索引」も付いています。
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2014年・2015年に続き、今年も強かったのが「作りおき」や「常備菜」。「時間のない時でもできるだけおいしいものを作って食べたい」という読者の姿が見えてきます。また流行の料理というよりは、「一家に一冊置いておきたい」本が多く選ばれているのも印象的でした。
実際にどの本を「わが家の一冊」にするか、ぜひ書店店頭で見比べて、選んでみてくださいね。
料理レシピ本大賞公式ページ http://recipe-bon.jp/