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1.「自分の健康は自分で守る」時代だ。会社はあなたを守ってくれない。
2.周囲のことは全て無視し、心から湧き上がる気持ちを大切にしてほしい。「好き」と思う自然な気持ちこそ、心の核になる自分の評価軸だ。
3.何より大切なのは「自分の幸せ」であると同時に「愛する人の幸せ」だ。それらを犠牲にしてまでやるべきことは何もない。
「働くのがつらい」「人間関係がつらい」「自信が持てない」「仕事が終わらない」、総じて「もう頑張れない」……。もし今、そうした悩みを抱えているなら、きっと本書が有効な手立てを示してくれるにちがいない。産業医で精神科医の著者が、患者や相談者ら1万人を超す人々と向き合う中で見いだした、心が軽くなるちょっとした工夫が満載の一冊だ。
冒頭の「働くのがつらい」「自信が持てない」といった悩みごとに章が設けられ、てき面な解決策を提示してくれる。「ダ行を封印して自己肯定感アップ」、「イライラするなら10数えよう」など、いずれのテクニックも簡単で実践的である上に、精神科医としての知見に裏打ちされている。
心理学で推奨される「自分」と「他人」を分割して考えることや、成功すると思って行動すると成功しやすいという「自己成就予言」など、各手法が有効であることの根拠が併せて示され、説得力がある。何より、「100点ではなく60点で合格、そこまで頑張った自分をほめてあげよう」といったいたわりが、全体を通じて感じられる優しい本だ。
「体は心の疲れに正直だ」と著者はいい、「疲れ」「痛み」「炎症・微熱」といった、「精神的な負荷がかかりすぎた時に体に現れる3大SOS」の症状を無視しないでほしいと強く訴える。忙しい仕事や日々のさまざまなタスクは一度脇に置き、今の自分を見つめ直していただきたい。あなたの体はSOSを発していないだろうか。
少しでも変調を感じるなら、本書に書かれていることを試して損はないだろう。「しんどい」がスーっと消えていくはずだ。