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  • 「塩」を制すれば料理を制す!共働き家庭必見、ほんのひと手間でごはんが美味しくなるコツとは?

    2022年01月09日
    くらす
    花森リド:講談社BOOK俱楽部
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    簡単ひと手間共働きごはん
    著者:柳川香織
    発売日:2021年12月
    発行所:講談社
    価格:1,430円(税込)
    ISBNコード:9784065265994

     

    「簡単」と「手抜き」はちょっと違う

    柳川かおりさんの『簡単ひと手間 共働きごはん』を見ながら夜ご飯を準備したらポンポンとおかずが食卓にテンポよく並んだ。一品作って「あ、もう完成した」と思いながら、「じゃあ副菜をもうひとつ作っちゃおうかな」ってなる。しかもおいしかった。

    できることならおいしいものを作って、みんなの喜んでいる顔がみたい。
    でも、毎日の料理にはそんなに手をかけていられない……。

    柳川さんのこんな思いから生まれたレシピだからだ。

    そこで、私はできるだけ簡単においしく作るために、だんだんと素材の味に頼るシンプルな料理を好むようになりました。

    ただ、「簡単」と「手抜き」はちょっと違って、シンプルな料理こそ外せないポイントがあります。

    簡単な料理は手抜きの料理じゃない。胸を張って言いたい言葉だ。

    仕事でクタクタになって帰ったあとで作り始めても、この本が大切にする「ひと手間」ならできる。たとえば私はこのページがとても好きだ。毎日料理をするってこういうこと! と思う。

    「塩」を制すれば料理を制す! たしかに塩が過不足なく効いていると、すごくおいしい。そしてMY RULEもいい。シンプルかつ一回覚えてしまえばずーっと料理で使えるルールだ。とくに「ゆでる際はいつも同じ鍋を使い、大体の水と塩の分量を覚えておくとラク」が好き。同じ道具を使い続けていると体が勝手に動くようになるんですよね。

    それぞれのレシピの「ひと手間」もスパッと明快にわかりやすい。柳川さんが毎日作り続けて磨き上げたレシピなんだなあと伝わってくる。

     

    便利な「めんつゆ」もひと手間で風味アップ

    まずは、「メインおかず」の章で紹介されていた「ゆずこしょうの和風麻婆豆腐」を作ってみた。こちらはP44.45に載っています。

    和風の麻婆豆腐とのことで、味付けのベースは「めんつゆ」。柳川さんが教えてくれる「ひと手間」は、このめんつゆの扱い方。

    めんつゆって自分好みのものを見つけると最強の相棒になる。でも、ただのめんつゆとして使い続けると、同じ味のごはんがずっと続く。や、それはそれでいいんです、好きだし。

    でも、柳川さんはこのレシピでめんつゆとゆずこしょうを合わせる。さらに、香味野菜のしょうがと長ねぎ、そして柚子の皮も仕上げに使うことを提案している。これがおいしいんだ。いつものめんつゆにほんのひと手間加えるだけで別の顔が見えてくる。

    実際に作ったのがこちら。

    ちょうど使いかけの柚子が冷蔵庫にあったので皮をたくさん散らした。(散らしすぎた気もしますが、大満足!)

    ゆずこしょうが程よく効いてておいしい。冬によさそうなおかずです。

    次はこちら! 「アスパラガスのバターしょうゆきんぴら」。

    れんこんやごぼう以外もきんぴらになるんですよね。このレシピのひと手間は「アスパラガスをバターでいためる際、水を加える」こと。ほんの少しだけ水を加えて塩をひとつまみふったらアスパラの色がみるみる青く鮮やかになってきれいだった! ひと手間ってたいせつだなあ。

    おいしかった! ちなみに、このレシピではかつお節をひとつまみ入れる。思わずひとパックぶんのかつお節を入れたくなったけれど、レシピを守ってひとつまみにして正解だった。ひとつまみで存在感ばつぐん。

    そして、和風麻婆豆腐と並行してじゃが芋をゆでて「タラモサラダ」も作ってみた。93ページに載っています。先にじゃが芋に塩と砂糖で下味をつけて、最後にマヨネーズと牛乳とたらこでささっと仕上げる。「下味をつける」って本当に一瞬で終わるしおいしくなるから絶対やったほうがいい。

    出来上がったのがこちら。ワインと一緒にいただきました。

    おいしかった! 私はタラモサラダっていつもデリで買っていたんです。家で簡単に作れるのうれしいな。

     

    きのこはしっかり煮込んで、豚ばら肉はさっと

    翌日のお昼に「スープ/汁物」の章でトップバッターとして紹介されていた「きのこたっぷり豚汁」を作ってみた。96ページと97ページに載っています。

    自分の好きなきのこたくさんと、長ねぎを使った豚汁。和風麻婆豆腐を作るために前日に長ねぎを買っていたので、ちょうどよかったんです。あと、豚汁といっしょに白ごはんをめいっぱい食べたかった。

    私が選んだ「お好みのきのこ類」は、茶色いえのきとしいたけ。もりもり入れて作りました。

    このレシピの「ひと手間」は火加減。なるほど、10分じっくり煮込んだきのこの旨味と、さっと火を通してやわらかいままの豚肉っていい組み合わせ。ネギもほどよくシャキッとした食感でおいしかった!

    下準備、塩加減、火加減、素材の取り扱い方……一度身につけてしまえば、毎日のごはんのサイクルの中でどれも使える鉄板のメソッドばかりだ。素材を変えればワンパターンにもならない。

    ひとくち食べて「あ、ちゃんとおいしいな」と思えるお料理本です。今これを書いている最中も「鶏胸肉のレンジ蒸し鶏」を仕込んでいるところ。明日のごはんがたのしみ!

    (レビュアー:花森リド)


    ※本記事は、講談社BOOK倶楽部に2021年12月29日に掲載されたものです。
    ※この記事の内容は掲載当時のものです。




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