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1.私たちの祖先ホモ・サピエンスは、つねに「苦痛」と「飢餓」のある生活を送っていた。
2.「適度な苦痛」により、人間の体内に宿る「若返りシステム」が起動する。苦痛と回復を繰り返すことで、私たちの身体と脳は若返る。
3.肉体の若返りには「プログレス・エクササイズ」や「AMPK食事法」が効く。前者は日常的な活動量を段階的に上げていく運動法で、後者はファスティングなどで肉体を最適化する食事法だ。
4.あえてストレスを感じる行動を取ることで、メンタルが若返る。
不老長寿メソッド。本書のタイトルに心ときめいた方は、かなりいらっしゃるのではないだろうか。いつまでも若々しく、健康で長生きしたい。誰もが抱く永遠の望みであり、歴史上の偉人たちも然りである。人類の歴史は、「不老長寿」への果てなき欲望でつくられたと言っても過言ではないだろう。
人生100年時代を迎え、ただ長生きするだけでなく、健康寿命をいかに延ばすかどうかは重要な関心事である。アンチエイジング、美容、フィットネス、健康食品は一大マーケットだ。溢れんばかりの情報に、わかっていても踊らされているのは、要約者だけではないだろう。
本書の「不老長寿」に対する基本的な考え方は、いたってシンプルである。「苦痛」と「回復」を繰り返すこと、それだけだ。人類の祖先であるホモ・サピエンスが登場して20万年、私たちの暮らしは驚くほど飛躍した。しかし、肉体そのもののつくりはほぼ変わっていない。原始のライフスタイルは、現代を生きる私たちの脳にも受け継がれている。そのエッセンスを落とし込んだメソッドで、若返りを実践するというのが本書の肝である。
著者は新進気鋭のサイエンスライター・鈴木祐氏。10万本の科学論文を読破し、国内外600人を超える専門家へ取材を実施してきた。それをベースにした科学的エビデンスのあるアンチエイジング術の集大成が本書だ。すぐに実践できる方法が余すところなく紹介された、お得すぎる一冊である。健康を維持したい方なら本書を読まない手はないだろう。