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1.著者が4カ月で14kgの減量に成功した「ケトジェニックダイエット」とは、糖質を控えて良質な脂質をたくさん摂取する食事法である。
2.腸は体の免疫システムの約70%が集まる重要な免疫器官であり、腸内環境が乱れているとダイエットは成功しない。
3.肥満の裏にはホルモン異常がある。それを改善するのに良い方法が、食べる時間を8時間以下にする断食法「間欠的ファスティング」だ。
4.腸内環境の改善は口内環境の改善から始まる。
5.正しい糖質制限で腸内環境が改善されれば、体に免疫力がつき健康的に痩せていく。
肥満とは、病気の一種なのだそうだ。ちょっと太っているけど健康、なんてことはありえない。内臓脂肪がついている時点で、なんらかの健康異常が生じているサインなのだ。
これまでさまざまなダイエットに挑戦したが、思うような結果が得られず、ガッカリした経験があるという人は少なくないだろう。要約者もそのひとりなのでよくわかる。本書は、ダイエットの失敗の裏に隠れた根本的な問題を教えてくれる。まずは、「太っているけど健康」がありえない理由を真に理解しないかぎり、ダイエットの成功はないと知らなければならない。
本書に興味を持ったみなさんの動機は、痩せることにあるのだろうか。それとも新型コロナウイルスの蔓延で自分の体の免疫力に危機感を抱いたことにあるのだろうか。いずれにせよ、本書によれば、肥満も免疫力の低下も問題は同じだといえる。体の組織や器官の中で単独で機能しているものはなく、あらゆる体の不調は互いに関連づいているためだ。本書は健康に過ごしたいと願うすべての人にとって知っておきたい情報が満載だ。
これまでダイエットに成功しなかったのは、痩せることだけにフォーカスしていたからなのかもしれない。本書の示すように、免疫器官が正常に機能し、細胞がいきいきと活動しているなら、肥満とは無縁でいられるはずだ。今度こそリバウンドせずに痩せたい、単に痩せるだけではなく、免疫力を高めて本当に健康な体を手に入れたいのであれば、本書には一読の価値がある。