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  • 「なんだか不調」「疲れが取れない」を改善!自律神経の“謎”がわかるロングセラー

    2020年10月30日
    くらす
    ライター 成相裕幸
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    身体になんとなく不調や違和感があって病院に行っても、これという原因がわからない。それは自律神経の乱れが関係しているかもしれません。小林弘幸著『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』は、そんな症状の疑問を解き明かすのにぴったりの一冊です。

    健康志向、体調管理を気にする女性読者から注目され、現在5万部を突破した本書。もともとコンビニエンスストア向けの商品として企画されているシリーズのため、本体850円と廉価なのも魅力です。

    そんな本書について、同書を担当した編集部の上原祐貴さん、営業部の清水裕也さん、石井賢太郎さんにお話を聞きました。

    眠れなくなるほど面白い図解自律神経の話
    著者:小林弘幸(小児外科学)
    発売日:2020年03月
    発行所:日本文芸社
    価格:935円(税込)
    ISBNコード:9784537217766

     

    今回取材にご協力いただいた方

    (左)日本文芸社 営業部 石井賢太郎さん
    (中)同 営業部 課長代理 清水裕也さん
    (右)同 編集部 副編集長 上原祐貴さん

     

    編集者の体験から生まれた自律神経本

    ――自律神経に関する類書は多くありますが、なぜあえて自律神経をテーマにした企画をたてたのですか。

    上原 僕自身、実はあるとき急に息ができなくなって救急車で運ばれたことがあります。病院に行ってみると、特に問題なく「いたって健康」と診断されました。

    その後も、原因のわからない腰痛に悩まされ、整形外科にいってもやはり何もなかった。ただ「なんとなくだるい」というレベルではありません。本当に息ができなくなったり、頭痛が続いたりしました。動悸、息切れ、めまいが度々襲い掛かってくる状態が続きまして、本当につらかったんです。

    あるとき、この本の著者である小林弘幸先生の本を読んでいたら「自律神経の乱れやストレスからくるものなのかも」と思い至りました。そこで書店にいってみると自律神経の「初級者」向けに書かれた本が多く、それ以上になると一気にパニック障害や鬱などかなり症状が進んでしまった人向けの本になる。その「中間」の本がないと思ったのが始めです。

    ――本書は「眠れなくなるほど面白い 図解」シリーズの一冊です。なぜこのシリーズに入れたのですか。

    上原 このシリーズは2015年からスタートし、刊行点数は50点を超え、累計150万部を突破しました。

    シリーズは、理系の物理、化学などから作り始めましたが、本書をその中の一冊として制作したのは、僕自身が健康書の編集が得意という事情もありました。このシリーズで売場を作ってくださっている書店さんもあります。自律神経の本は類書も多いので、このシリーズに入れると、また違った読者にも届くのではないかと思いました。

    ▼「眠れなくなるほど面白い 図解」シリーズは、“大人の学び直し”ニーズでも人気(写真:三省堂書店神保町本店)

     

    健康志向の女性読者に人気

    ――その類書が多い中で、編集や制作でどのような点にこだわりましたか。

    上原 全体の構成としてまず、自律神経が乱れる仕組みや改善方法をイラストとともに紹介しています。「生活習慣」「食生活」「心の持ち方(メンタル)」「運動」の4つの角度からそれぞれ説明しています。

    本書の読者として想定したのは、「本当に苦しいけれども病院に行っても原因がわからない人」です。そこで、イラストなどで親しみをもってもらうというよりも、各章のトピックをいかにたてるかに力をいれました。

    自律神経の乱れからくる症状は、日常生活ができなくはない程度の軽微なケースが多いです。例えば、そこで「腰 違和感」などとネット検索すると「すい臓がん」などが出てきて不安になってしまう。そういったことを書いている類書はなかったので、「『病気』のネット検索が新たな『病気をつくる』」という章も設けました。

    ――実際の読者層はどのような方が多いでしょうか。

    清水 女性が6~7割、年齢層では30~50代が中心です。「図解」シリーズの読者は男性が多いのですが、糖質、たんぱく質などの健康に関する本は女性が多いです。本書も女性の読者が多いことが、今勢いよく伸びている要因だと思います。

    ――本書は今年2月に刊行されました。どのような展開でここまで広がってきたのですか?

    清水 このシリーズは、コンビニエンスストア向けにまず販売し、その後、実績がよかったり世間のトレンドにあったりした書籍を一部の書店さんで「仕掛け販売」します。そこで、さらに伸びたものを全国展開していく。それがこのシリーズの基本的な販促方法です。

    この本の販促は今年の5月から始めました。有隣堂戸塚モディ店さんから仕掛け販売をはじめたところ、実用書ランキングで週間1位となりました。この実績をもとに、ほかの書店さんでもご展開いただいています。

    ――売り伸ばすためには広告宣伝も欠かせませんが、どのような媒体を活用しましたか?

    清水 新聞広告のほか、Yahoo! JAPANアプリでは「グラレコ動画」を活用しました。9月11~28日のうち7日間で、自律神経など、健康をキーワードにターゲティングされたユーザーがアクセスした際、ページトップの動画広告部分に流れる仕組みです。再生回数は140万回を超え好評でした。

    この手の広告はジワジワと効いてくるので、書店での目立った反応と結びつけるのは少し難しいですが、ウェブ広告動画を店頭での仕掛け販売で流したり、画像を使ったPOPを作成したりして販促に利用しています。

    グラレコを活用した販促動画はこちら


    ――今後の展開について教えてください。

    石井 現在、55,000部(8刷)まできました。10万部を目指したいと考えています。

    男性の購入も増やしたいですね。自律神経はこれからも引き続き注目のテーマだと思います。コロナ禍の状況のなかで、不調を感じている人も確かにいらっしゃいます。そういった方々にしっかりとささるコピーで展開を広げていきたいです。

    本書を仕掛けた複数の書店さんから、このシリーズ内で、(日をあけて)違う本を買うお客様がいらっしゃるというお話を聞きました。この図解シリーズの中にある健康書だけを集めたミニフェアなど、より多くの読者に届く企画を柔軟に考えていきたいと思っています。

    上原 人は緊張するとお腹が痛くなったりしますよね。ストレスが続くと便秘や下痢になることもあります。これは腸と心、つまり自律神経が相互に作用している証拠です。

    そういった症状をテーマにした本など、本書と併読できるような、さらに読者の不安に応える企画も考えていきます。引き続きご注目ください。




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