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1.礼儀正しさに気を配る余裕がないからと無礼な態度をとってしまう人たちは、無礼な態度には多くのコストがかかっていることを自覚すべきだ。
2.礼節のある人の方がリーダーにふさわしい人だと評価されやすい。
3.礼節ある人が守っている3つの基本動作は、笑顔でいること、相手の存在を認め、尊重すること、そして相手の話を聞くことである。
4.社内に礼節のある文化を根付かせるためには、無礼な人を採用しないための工夫や、礼節ある態度を身につけるためのコーチングが有効だ。
あなたは優秀な人というとどのような人を思い浮かべるだろうか。時間効率を重んじ、他人と馴れ合うような時間は極力減らして、周りをグイグイと引っ張りながら仕事に邁進する。そんな人物像を思い浮かべるかもしれない。特に、人を動かす地位にある人は、多少恐れられていた方がよい。少々無礼であってもよく、その方が成功しやすい――。そう考える人もいるだろう。しかし、本書の著者であるクリスティーン・ポラス氏は、その考えは誤りだと主張する。
著者は、活気ある職場づくりをめざし、講演やコンサルティング活動を精力的に行っている人物だ。彼女によると、礼儀正しさこそがその人の評価を向上させ、職場全体の雰囲気をも改善するカギだという。著者たちの調査によると、礼節のある人の方が、周囲から「リーダーにふさわしい」という評価を受けやすいという。また、礼節を重んじる文化を社内に生み出すことができれば、多くの人がその恩恵を受けられ、業績の向上にもつながっていく。
礼節とは人々のほんの少しの行動の積み重ねだ。自分では礼儀正しくしようと心がけているつもりでも、知らずに人を傷つけている場合もある。本書では、礼儀正しさがもたらす効用だけでなく、自分の礼節の度合いを測る方法、礼儀正しい振る舞いの原則、礼儀正しさを高めるメソッドについても、詳しく解説されている。本書を片手に、礼節ある職場づくりをめざしていただきたい。