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1.子どもの個性の大部分は、親から受け継がれた遺伝子の組み合わせと、その「振れ幅」の範囲に収まるものである。親は子どもの好きなものを一緒に探す態度で接することが望ましい。
2.様々な情報に振り回される必要はない。親は自分の心の平穏、子どもとの幸せな時間を大切にして、子どもの才能や個性の開花を見守るようにしたい。
3.子どもにとって大事なのは、「自己肯定感」「意思決定力」「共感力」という3つの力を身につけることである。
著者の高橋孝雄氏は小児科医であり、子育ての専門家ではないと語る。どうして子育ての本を書こうと思ったのだろうか。それは、毎日子育てに追われ、プレッシャーや不安に押しつぶされそうになっている保護者たちと、日々接してきたからだという。生まれてきてくれたわが子の底力を信じて、成長していく姿を楽しみに見守る気持ちを取り戻してほしい。そんな思いが著者を本書の執筆に駆り立てたのだ。
医療に携わるなかで様々な「奇跡」を目の当たりにし、「遺伝子が書いたシナリオ」を実感してきた著者。子どもには秘めた力がある。親がその力を信じることができれば、もっとゆったりと、おおらかな気持ちで子育てに取り組めるのではないだろうか。
子どもの個性や能力は、どれくらい親から受け継いだものなのか、それを生かして子どもが幸せに育っていくために、親はどんな関わりをしていけばいいのか。そうしたことが、非常にわかりやすい言葉で、まるで著者が語りかけているかのように、綴られている。子どもたちに長年、愛情を持って接してきたことが察せられる。そんな著者の主張には、子育てに関わる多くの人にとって、参考になる点や共感できる点が多く見つかることだろう。
子育てが理想通りにいかない。子どもの気持ちがわからない。周囲からのプレッシャーに押しつぶされそう。そんな気持ちになっている親世代の読者に、ぜひとも手にとっていただきたい一冊だ。
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