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読書初心者にむけてオススメの本の紹介記事を書いている書評ブロガーの金釘誠です。
私は2019年もビジネス書を中心に様々な本を読んできましたが、仕事や生き方について考えさせられる本との出会いが多かったです。
その中でも私が大きく影響を受けた本を選びましたので、ぜひ読んでみてください。
「自分はいつも運がない」「頑張っているのに報われない」って思っている人には、是非読んでもらいたい一冊が『運転者』喜多川泰(著)です。
「運」について書かれた小説です。
運は <いい> か <悪い> で表現するものじゃんないんですよ。
<使う><貯める> で表現するものなんです。
だから先に <貯める> があって、ある程度貯まったら <使う> ができる。少し貯めてはすぐ使う人もいれば、大きく貯めてから大きく使う人もいる。
私は「運」って気まぐれや偶然であって、自分ではコントロールできないものだと思っていましたが、運を<使う><貯める>という視点で考えると気持ちが楽になりました。
「頑張っているのに報われない」って言っている人は、運を貯めている状態と考えます。
せっかく「運」を貯めることができているのに、それに気がつかずに投げ出したり、あきらめたりすることは実にもったいないです。
苦しい時や辛い時は、運を貯めている時だと思って、あきらめてはいけません。
どんなことが起きても、自分の人生にとって必要な経験だととらえることができることを「本当のプラス思考」だと教えてくれます。
考え方を少し変えるだけで、世界は変わります。
「そんなことを言っても簡単にできないよ」って思う人には、まずはこの本を読むって「行動」することから、はじめてみませんか?
きっと何かが変わりだすハズです。
私は飲食業に15年以上携わっており、飲食業は労働時間が長く休みが少なく、給料も安いというのが実情です。
その飲食業の概念を180度覆す飲食店の経営について書かれた本が、『売上を、減らそう。』中村朱美(著)です。
中村さんは、京都にある「佰食屋」というステーキ丼専門店をはじめ複数の飲食店を経営されています。
1日で売るのは絶対に100食だけ。
残業不要で、お店は11時開店で14時30分に閉店。スタッフは18時には帰ることができる。
佰食屋の給与形態は、正社員の場合、基本給に各種手当や賞与などがつく、一般的な企業と同じものです。
圧倒的な商品力や口コミ・メディアをつかって広告宣伝費・求人費をおさえるなど、様々な工夫をして飲食店の新しいビジネスモデルを構築されています。
佰食屋さんは、利益を追求するより「本当に働きたいと思える会社をつくること」を優先した結果、今の形を作られました。佰食屋さんが考える働きたい会社とは、「家族みんなで揃って晩ごはんを食べられること」です。
昔の「会社ファースト」の価値観から、「自分を大切にする」価値観へ変化している今の時代にあわせて、飲食店のスタイルを変えていったことが成功へとつながっています。
飲食業の勤務形態は仕方がないと私はあきらめていましたが、その根本的な部分から変えようと努力し行動すると、業界の常識すら変えることができるということを知りました。
飲食業以外でも、思考停止して「こういうもんなんだ」と決めつけてしまっていることを、今の時代にあわせて変化させていけば、そこにビジネスチャンスがあるということをこの本から学ぶことができました。