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1.交渉に必要なものはRPDサイクルであり、R=準備、P=計画、D=実行を表す。一冊の「準備ノート」を用意し、RPDサイクルをまわせば、交渉で成功を手にすることができる。
2.「準備ノート」に問題点を書き出し、解決策を記入して、優先順位をつければ、交渉の突破口を見つけ出せる。
3.「準備ノート」を作成する最大の理由は、交渉相手と自分の「共通点」や「焦点になる言葉」を探すことであり、それが相手の口説きポイントになる。
料理の世界では「仕込み」「下ごしらえ」。テレビ業界では「事前下見」「下調べ」。このように、仕事で良い成果を出すには準備が大切なことを想起させる言葉は、数多く存在する。ある名店の寿司職人は、「寿司は準備が8割」と語っている。そして、「ぐるナイ」「行列のできる法律相談所」「¥マネーの虎」など、数々の人気番組を手がけてきた敏腕プロデューサーである著者によると、仕事の成功は「準備が9割」という。
本書では、著者が生み出した、相手の心を動かす伝え方や交渉の本質とそのノウハウ、つまり「すごい準備」が一挙公開されている。プロデューサーという仕事は、番組の内容・スケジュール・予算の管理などを行う、いわば「なんでも屋」だ。番組の出演交渉など、具体的エピソードや成功の秘訣を読み進めると、「その手があったか!」と膝を打つこと必至だ。
交渉と聞けば「取引先と価格や納期の交渉をする」「プロジェクトを遂行する上で他部門と交渉する」など、仕事のシーンが思い浮かぶかもしれない。しかし、実際には「好きな相手に想いを伝える」「妻にお小遣いアップをお願いする」など、恋愛や家庭でも交渉力が求められている。
用意周到な準備により相手の心を動かす交渉術は、実生活の幅広い場面で応用できる。大切な交渉が控えている方には、熟読していただきたい一冊である。「すごい準備」という最強の武器を身につければ、より充実した人生を送れるはずだ。