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1.本書のゴールは、「読み手に負担をかけないビジネス文章」を書けるようになることだ。良いビジネス文章とは、読み手が少ない労力で必要な情報を入手でき、かつその情報を記憶しておけるような文章である。
2.良いビジネス文章を書くための7つの法則は、「文章の冒頭に重要な情報をまとめる」「詳細はパラグラフを使って書く」「パラグラフの冒頭に要約文を書く」「文頭にはすでに述べた情報を書く」「並列する情報は、構成と表現をそろえる」「ポイントはひとつに絞る」「無駄なく簡潔に書く」だ。
著者によると、日本人は「悪文によって仕事の生産性が落ちていても、それに気付いてもいない」という。これは衝撃的であった。これは、書く技術を学ぶ機会が少ないことに原因があるそうだ。実際、アメリカでは、学校教育の中で効果的なコミュニケーションのための文章作成法を学ぶという。時折読みづらく感じる本に出会うのは、読み手側の問題ではなさそうだ。
本書は、論理的な文章の書き方を学んだことのあるなしにかかわらず、全てのビジネスパーソンをターゲットに、書く技術・伝える技術を習得させることを目的にしている。最終的な目標は、読み手に「読ませない」文章を書けるようになることである。本書で提唱される7つの法則を知り、実践することで、伝えたいことが読み手に正しく伝わる。ビジネス文章を書けない、思うように伝わらないという悩みが一気に解消されるだろう。
また著者は、書く技術は経験だけでは身につかず、実践が必要なものだという。そこで本書では、随所に「トレーニング」を設けたり、「実践編」として提案書や調査報告書、技術報告書、回答書、作業指示書の作成という課題を提示したりしてくれている。読者は、一つひとつステップを踏んでいけばよい。
ビジネスパーソンは、一日の中で何度もビジネス文書を書いている。書く力に自信がない方はもちろん、ライティングの効率を上げたい方にも迷わず読んでいただきたい。きっと今後の仕事に役立つはずだ。