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1.サンリオピューロランドには、「遠い」「古い」などの制約がある。だが制約があるからこそ、必要以上に悩むことなく、やれること、やるべきことが明確になっている。
2.ブランクのある人には、続けてきた人とは違うキャリアの積み方がある。ブランクがあることによる葛藤も、その後に生かせばいい。
3.一緒に頑張る仲間には、たとえ部下であっても尊敬と感謝の気持ちを持ってコミュニケーションをとろう。そうすれば、自分も相手も成長していけるはずだ。
2014年頃のサンリオピューロランドは、売上げが低迷していた。そのような状況でサンリオピューロランドの館長に就任した著者は、視察をした際に「サンリオピューロランドには可能性が満ちている」と確信したのだという。そして2018年度には、過去最高の来場者数を更新するまでの復活に導いていった。
本書は、著者が25のネガティブな相談に回答する形で構成されている。著者はすべての相談をポジティブに捉え、押し付けることなく優しくアドバイスする。25のアドバイスのなかにはきっと、あなたの悩みを解決に導いてくれるものがあるはずだ。
著者の人生は決して順風満帆だったわけではない。本書を読むとむしろ、思いがけないことや悲しいことも多かったようだ。しかし、起きてしまったことは起きてしまったこととして受け止めて乗り越えてきたからこそ、著者の語る言葉には重みがあるのだろう。
ハローキティがショーの中で、「誰だって、暗い気持ちになることがある。光を見たくないときも」と語る場面があるそうだ。著者はこの言葉に対して、「闇の中にいることで研ぎ澄まされる感覚があり、それが人生に役立つ知恵になっていきます」という。
あらゆるネガティブな考え方を明るく変えてくれる著者の言葉は、誰もが必ず経験する「逆境」に克つための、大きなヒントとなるだろう。