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「1日に1億8000万円売った伝説の男」としてテレビ番組などで話題の実演販売士、レジェンド松下さんを知っていますか?
「Gゼロクッション」や「スーパーストーンバリア包丁」を売っている人、というと、ピンとくる方が多いかもしれません。最近では、マツコ・デラックスさんと村上信五さんが司会をつとめる「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)に出演しているのをよく見かけますね。
そんなレジェンド松下さんの著書『1日1億円以上を売り上げる実演販売士が教える 人の心をつかむ極意』が、11月5日(火)に発売されました。
人前で話すのが得意ではなかったというレジェンド松下さん。そんな彼が実演販売の際にポイントとしているのは、「心を動かす」こと。それも、お客様の心ではなく、まず「自分の心」を柔軟に動かしたことで、今の実演販売のスタイルを確立させたのだといいます。
『人の心をつかむ極意』では、自他の心を自在に動かすその極意を、レジェンド松下さんが自身の経験をもとに綴っています。
読んでいて特に「なるほど」と感心したのは、次の2点です。
話しの「構成」について意識しさえすれば、誰でもある程度、相手の心を動かす会話はできます。
その基本は「ビフォー・アフター」です。どんな話題でも「今まで(ビフォー)はこうだったけど、今回(アフター)はこうだ」ということを意識して話すと、格段に面白さが増します。
(本書p.20より)
「なぜかわからないけれど話が面白くない人」って、いますよね。自分では面白いと思って話したのに、聞いている人の食いつきがイマイチ悪いということも……。
確かに「今日朝ごはんに目玉焼きを食べた」よりも、「いつもは朝ごはんにオムレツを食べるけど、今日は目玉焼きを食べた」のほうが「なんで!?」と話の続きを聞きたくなりますよね。
レジェンド松下さんによれば、“ビフォーだけどアフター”の「だけど」が人の心を動かすのだそうです。プレゼンの導入や日常会話で、意識して使ってみたいです。
レジェンド松下さんがいつも心に掲げているのが、「求めない、許す、忘れる」の3つの言葉。
求めてもその通りにならないからイライラする。だから「求めない」。
そして、理不尽なことをされてどれだけ頭にきても「許す」。
一度切れてしまった縁をつなぎ直すのは大変です。しかし、許しさえすれば、関係が途切れないだけでなく、前より絆が太くなることもあります。雨降って地固まるです。
そして、一度許したら、頭にきたことは「忘れる」ことです。いつまでもグチグチ考えていても、前に進みません。考えても仕方ないことは、さっさと忘れてしまうに限ります。
(本文p.45より)
実際には「この仕事、本当はあなたの仕事なんじゃないの?」と同僚にイライラしたり、それを許せなくてずっと険悪になったり……。どんなに普段仲がよくても、「許す」ことと「忘れる」ことは実はとても難しいですよね。だからこそ、日々心がけてそれを「クセ」にすることが大切なのではないかと思います。
ほかにも、スマホの電話帳は「さん付け」にしているなど、本書では、レジェンド松下さんが多くの人に愛され、それが仕事につながっていることがわかるエピソードがたくさん紹介されています。
ここで紹介したのはほんの一部ですが、セールスやプレゼンだけでなく、日常生活にも参考になると思います。そして「さすが実演販売のレジェンド」というのか、とにかく説明がわかりやすく、内容がすっと頭に入ってくるのです。
わかりやすさと誠実さ、それが多くの人の心を動かし、ついつい彼が紹介する商品を買ってしまう理由なのかもしれません。