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1.行動力のある人は、「思い立ったらすぐ行動」→「行動したら振り返って気づきを得る」という形で常にサイクルを回している。
2.人を動かすには、ロジカルなコミュニケーション(ハレのコミュニケーション)と、人間関係をつくるためのコミュニケーション(ケのコミュニケーション)が必要だ。日ごろから人間関係をつくっておくと、会議などのハレのコミュニケーションが円滑に進む。
3.仮説力を磨くために重要なのが、自分の「軸」を明確にすることである。自分の中に軸がない場合は、まずは尊敬する人の軸を「仮置き」してみよう。
「動きたいのに動けない」「動かなくてはいけないとわかっているのに、どこから手をつけたらいいかわからない」仕事をしていれば、誰もがそんな壁にぶつかることがあるだろう。あるいは逆に、ポンと弾みがついて仕事が面白いように前に進むという経験をした方も多いはずだ。動ける時と動けない時、あるいは動けない自分と動ける他人、その違いは何だろうか。
本書は、その違いを解き明かし、誰もがいつでも動けるよう背中を押してくれる。ベストセラーになった前著『1分で話せ』に続く、ビジネスパーソン待望の一冊である。
実は著者自身、20代のころは、自分から動くことができなかったという。だから、動けない情けなさが身に染みている。しかしながら、36歳のときの転職をきっかけに、約10年をかけて自分の中で思考の「軸」を確立することができた。そのことによって仮説力がつき、自信を持って判断できるようになり、行動がどんどんスピードアップしていったという。
本書では、突飛なアイデアが示されているわけではない。きわめて普遍的な考え方やスキルがまとめられている。とはいえ、凡事徹底という言葉もある。一人でも多くのビジネスパーソンに、本書の内容を常識として身につけてもらいたい。そうすれば、日本の組織の空気はがらりと変わるのではないか。若手からベテランまで読者を選ばない一冊だが、特に「最初の一歩」が踏み出せないという人にお勧めしたい。