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8月10日、京都大学教員で投資家の瀧本哲史さんが47歳で亡くなりました。
瀧本哲史さんは東京大学法学部を卒業した後、東京大学大学院法学政治学研究科助手を経てマッキンゼーに入社。
3年で同社から独立し、投資家として活動しながら、京都大学で交渉論、意思決定論、企業論などの講義を担当。ディベート甲子園を主催する「全国教室ディベート連盟」事務局の役員もつとめていました。
著書は、2011年9月に同時発売された『武器としての決断思考』『僕は君たちに武器を配りたい』を皮切りに、単著では8冊。
最新の著書は2016年6月に刊行された『ミライの授業』で、それまでの著書が“若者~大人向け”だったのに対し、同書は子どもと大人のちょうど境界にいる「14歳」へ向けた内容となっています。
『ミライの授業』のもとになっているのは、瀧本さんが全国の中学校を訪れて開講した特別授業「未来をつくる5つの法則」。ナイチンゲールやコロンブスといった「世界に変革をもたらした人々」を紹介し、彼らの生き方や考え方から「未来をつくる法則」を学ぶ内容です。
瀧本さんが京都大学で学生たちに教えてきたことは、いずれも「新しい時代を生き抜くための考え方」であり、『ミライの授業』はそれを14歳向けにやさしく、しかしレベルはまったく落とさずに書いた、活動の集大成といえる一冊。これも瀧本さんによる“投資”の一つだったといえるでしょう。
目次
14歳のきみたちへ
ガイダンス―― きみたちはなぜ学ぶのか? ほか
・1時限目 世界を変える旅は「違和感」からはじまる
・2時限目 冒険には「地図」が必要だ
・3時限目 一行の「ルール」が世界を変える
・4時限目 すべての冒険には「影の主役」がいる
・5時限目 ミライは「逆風」の向こうにある
ミライのきみたちへ
目次
はじめに
・第1章 勉強できてもコモディティ
・第2章「本物の資本主義」が日本にやってきた
・第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在
・第4章 日本人で生き残る4つのタイプと、生き残れない2つのタイプ
・第5章 企業の浮沈のカギを握る「マーケター」という働き方
・第6章 イノベーター=起業家を目指せ
・第7章 本当はクレイジーなリーダーたち
・第8章 投資家として生きる本当の意味
・第9章 ゲリラ戦のはじまり
本書で手に入れた武器
※2013年11月に、本書のエッセンシャル版も発売されています。
目次
はじめに「武器としての教養(リベラルアーツ)」を身につけろ
ガイダンス―― なぜ「学ぶ」必要があるのか?
・1時間目「議論」はなんのためにあるのか?
・2時間目 漠然とした問題を「具体的に」考える
・3時間目 どんなときも「メリット」と「デメリット」を比較する
・4時間目 反論は、「深く考える」ために必要なもの
・5時間目 議論における「正しさ」とは何か
・6時間目 武器としての「情報収集術」
・7時間目「決断する」ということ
目次
ガイダンス―― なぜ、いま「交渉」について学ぶ必要があるのか?
・1時間目 大切なのは「ロマン」と「ソロバン」
・2時間目 自分の立場ではなく、相手の「利害」に焦点を当てる
・3時間目「バトナ」は最強の武器
・4時間目「アンカリング」と「譲歩」を使いこなせ
・5時間目「非合理的な人間」とどう向き合うか?
・6時間目 自分自身の「宿題」をやろう
目次
第1章 秘密結社をつくれ
第2章 本当の「よいチーム」とはなにか
第3章 ビジョンをぶち上げろ、ストーリーを語れ
第4章 よき仲間との出会いのために
第5章 チームアプローチはあなたと世界をどう変えるか
目次
I ヒットコンテンツには「仕掛け」がある
・1.コケるリスクを排除する――AKB48の方程式
・2.全てをプラットフォームとして考える――鉄道会社の方程式
・3.ブランド価値を再構築する――五輪招致の方程式
Ⅱ 労働市場でバカは「評価」されない
・4.「儲ける仕組み」を手に入れる――スター俳優の方程式
・5.資本主義社会の歩き方を学ぶ――RPGの方程式
・6.コンピューターにできる仕事はやめる――編集者の方程式
・7.人の流れで企業を読む――人材市場の方程式
・8.二束三文の人材とならない――二〇三〇年の方程式
Ⅲ「革新」なきプロジェクトは報われない
・9.勝てる土俵を作り出す――オリンピックの方程式
・10.多数決は不毛である――iPS細胞の方程式
・11.人脈とは「外部の脳」である――トップマネジメントの方程式
・12.アナロジーから予測を立てる――北海道の方程式
Ⅳ 情報に潜む「企み」を見抜け
・13.ネットの炎上は必然である――ネットビジネスの方程式
・14.不都合な情報を重視する――新聞誤報の方程式
・15.若者とは仲間になる――デジタルデバイスの方程式
・16.教養とはパスポートである――リベラルアーツの方程式
Ⅴ 人間の「価値」は教育で決まる
・17.優秀な人材を大学で作る――就活の方程式
・18.エリート教育で差別化を図る――東京大学の方程式
・19.コミュニティの文化を意識化する――部活動の方程式
・20.頭の良さをスクリーニングする――英語入試の方程式
・21.入試で人間力を養う――AO入試の方程式
Ⅵ 政治は社会を動かす「ゲーム」だ
・22.勝ち組の街を「足」が選ぶ――地方創生の方程式
・23.マーケティングで政治を捉える――選挙戦の方程式
・24.身近な代理人を利用する――地方政治の方程式
Ⅶ「戦略」を持てない日本人のために
目次
イントロダクション
・心をつかむ
・組織論
・グローバリゼーション
・時間管理術
・どこに住むか
・才能
・大勢の考えを変える(マーケティング)
・未来
・正義
・教養小説――大人になるということ
・国語教育の文学
・児童文学
読書は感想戦――あとがきにかえて※推奨ブックガイド収録