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日本唯一のメンタリストとして人気を博し、最近はYouTuberや企業のビジネスアドバイザー、大学の客員教授など、活躍の場をさらに広げているメンタリストDaiGoさん。
『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』は、その膨大な知識量とスキルを広く知られる著者が、実践してきた勉強法を惜しみなく開示した一冊。効率的に学ぶテクニックから効果を高める学習習慣、地頭トレーニングまで、科学に裏付けられたメソッドが多数紹介されています。
ファン待望のテーマであり、現在6刷20万部と売⾏き好調の本
(左から)
学研プラス
マーケティング部 書籍販売室 実用書・一般書課 池澤庸介さん
書籍出版事業室 一般書編集部 シニア・プロデューサー 倉上実さん
――博識で知られる著者ですが、意外にも「勉強法」をテーマにした本は初めてなんですね。御社で出版されたきっかけについて教えてください。
倉上 弊社では2017年に、DaiGoさんの『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』を発売し、現在累計11万部のヒットとなっています。それに続く著者の本としてテーマを考えたときに、「勉強法」の本をぜひとも出版したいと思いました。
池澤 学研といえばみなさん“学び”のイメージがあるでしょうし、「勉強法」はDaiGoさんのファンが一番望んでいたテーマでもあります。
――ファンも勉強熱心な方が多そうですよね。
倉上 DaiGoさんは現在テレビ出演を控えめにして、ニコ生やYouTubeで精力的に活動されているのですが、そこで自らを“弟子”と称するような熱心なファンに支持されています。「将来に向かって努力して、夢を叶えたい」という向上心の高い方が多く、ニコ生のアンケートでも、勉強法に関する動画が非常に好評です。
――本書は「学校で教わった勉強法は、9割が間違っている」というショッキングな一文から始まります。
倉上 DaiGoさんが「使える勉強法」の唯一のポイントとして挙げているのが、アクティブラーニング。これは、受け身ではなく、能動的・積極的に学習に取り組んでいく手法のことです。
DaiGoさんは学生時代から研究を続けてきた中で、試行錯誤しながら、自分でバージョンアップしていくのが学びの形だという強い主張を持っています。時間はお金よりも大切だという気持ちがありますので、たとえ先生に言われたからといって、無批判に非効率なことをするのは彼にとって耐え難いことなんですね。
――勉強法自体についても、エビデンスをもとに、学びながら、試行錯誤しながら編み出されていることが伝わってきます。
倉上 たとえば本書で紹介されている、「青チャートバラバラ勉強法」もそのひとつですね。これは数学の参考書として知られる、いわゆる「青チャート」を、1冊を1ページごとになるように裁断して、ページの順番を入れ替えて学ぶ、という驚きの方法です。そんな自らの経験を踏まえたメソッドがたくさん収録されています。
この本全体が、単なる試験勉強の助けに終わらず、主体的に学びながら成長していくスキルを身につけられる内容になっています。
いわば勉強の仕方だけでなく、生き方についても教えてくれる。そんなところも、先が見えない今の若い方に共感を持ってもらえたのではないかと、SNSなどのリアクションを見ても強く感じています。
▼まさにDaiGo式!のアクティブラーニング「青チャートバラバラ勉強法」(本書P39より)
――これまで数々の本を出版されてきたDaiGoさんですが、表紙はいつもと違った雰囲気の写真が使われていますね。
倉上 この写真は著者の書斎で撮影しています。蔵書が並んでいたり、愛猫の姿が写り込んでいたり、ニコ生の舞台を彷彿とさせる臨場感を狙った一枚です。
勉強法というテーマにしても、このシチュエーションで表紙写真を撮るということにしても、以前からオファーはあったそうなんです。本書はまさに、そんなDaiGoさんの“虎の子”を放出していただいた感がありますね。
――DaiGoさんならではの使えるメソッドが35個と、内容も盛りだくさんですね。
倉上 さまざまなテクニックを惜しみなく盛り込んでいただいたので、本作りにおいても、読む人が圧倒されないような、わかりやすいデザインを心がけました。
―― 確かに内容が図版を交えてわかりやすく整理されているので、気になったところからすぐに取り組めそうです。
倉上 DaiGoさんは、YouTubeやニコ生で、いろんな分野について視聴者に解説しています。つまり、わかりやすく伝えるということに関して、日々スキルを磨いているわけです。
本書の中でも紹介されていますが、他人に教えるつもりで勉強するというのは、それ自体がアクティブラーニング。知識が定着しやすくなって、プレゼン能力も高まります。これはまさに、著者自身が実践しているノウハウそのものですね。
しかも紹介されているのはテクニックの核の部分であって、例えば「赤ペンを絶対使わなければだめ」といった細かいものはありません。基本的な部分さえしっかりしていれば、「自分が一番やりやすい方法をとればいい」といういい意味での“ゆるさ”がありますから、誰でも取り入れやすいのではないでしょうか。
▼4つの「教えるつもり」のテクニックで記憶の定着率がアップ(本書P103より)
――本書では「学ぶ」ということだけでなく、音楽やプレッシャーの使い方、睡眠や運動といったフィジカル面でのテクニックについても紹介されていますね。
倉上 まずは記憶を定着させることが勉強の第一歩ですが、その情報を「使える知識」に変えていくことが必要です。そのためには脳や体をどう動かし、どう休ませるか。そういった「勉強前」や「勉強後」の過ごし方についても解説されています。
「地頭を良くする科学的トレーニング」についても触れており、特に最終章の「マインドセット」は評判がいいんですよ。
「マインドセット」とは、スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック博士が提唱したもので、その人の心の奥底にある「信念」や「考え方」のこと。失敗を恐れない「成長マインドセット」を育てることで、チャレンジする意欲が湧いてきます。
勉強法とは直接関係ないかもしれませんが、メンタルが安定することで勉強にも集中できますし、パフォーマンスが高まります。くじけてしまった時の対処法を知っておくことも大切ですよね。
――本書は3月に刊行されるやいなや5日で10万部を突破するなど、まさに“待望の”という言葉にぴったりの売行きとなりました。
倉上 東大系の著者を中心とした「勉強法」本のブームもあり、棚が温まっていたという状況も後押しになっているかもしれません。
しかしそれ以上に、人気の著者の、満を持しての一冊ということで、弊社としても一人でも多くの方に届けるために、一丸となって取り組んできました。
池澤 DaiGoさんのベストセラーに『自分を操る超集中力』がありますが、その読者層を分析すると、自己啓発書としてだけでなく学参の売場でも展開されていて、若年層にも広く読まれていました。
一方で、弊社で出した『片づけの心理法則』の購入者は、どちらかというと片づけに興味がある人だったり、著者のコアな読者層である30代から40代の方に集中していたんですね。
しかし今回は「勉強法」がテーマなので、対象となる若い読者にもしっかり届けたいという思いがありました。
そこで書店店頭でも、話題書やビジネス書、心理のコーナーはもちろん、学参や語学といった売場での展開をお願いしてきました。さまざまな売場で興味を持ってくれる読者がいると思いますので、本自体の持つ力はもちろん、そういった展開でたくさんの方にアプローチできたことも良かったのではないでしょうか。
――実際の読者の反応はいかがですか?
池澤 先ほども申し上げた通り、DaiGoさんのファンはビジネス書の読者層に重なるのですが、学生のうちに読みたかったという声が多く寄せられています。
本書は幅広い年齢の方に購入いただいていますが、それは、勉強法が子どもから大人まで、人生を生きていく上でなくてはならないテーマの一つだからではないでしょうか。ぜひさまざまな学びの場で、本書を活用していただければと思います。
倉上 著者の辛口のアプローチは、特に「自分で自分の道を切り拓きたい」という方に好まれていますが、テレビなどのイメージで、また違った印象をお持ちの方もいるかもしれません。しかし、本書を一度手に取ってみていただくと、DaiGoさんの真面目で真摯な主張を感じていただけると思います。
科学的に裏付けられた、本当に使えるテクニックが詰まった一冊ですので、ぜひ多くの方に役立てていただけたらうれしいですね。
▼『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』の読者クラスタ(日販WIN+調べ)。10代から50代を中心に、幅広い読者に購入されている。
【目次】
第1章 やってはいけない!7つの勉強法
第2章 「超効率勉強法」の基本
第3章 学習効果を激しく高める!「勉強前」7つのテクニック
第4章 記憶の残り方が変わる!「勉強後」5つのテクニック
第5章 上級者向け!勉強の効果をさらに高める7つの学習習慣
第6章 才能の差は、こうして超えろ!地頭を良くする科学的トレーニング